「左翼・近本」侍で魅せた適応力 佐藤輝はサードで軽快な動き
「侍ジャパンシリーズ2022、オーストラリア0-9日本」(10日、札幌ドーム)
WBC本番を見据え、阪神・近本光司外野手(28)が新たな可能性を示した。「2番・左翼」でフル出場。2-0の二回2死一塁からデールの飛球を難なく捕球するなど、適応力を見せつけた。
虎では不動の中堅手だが、かねて左翼守備に関心を持っていた。今年の球宴では「レフトの方が楽しい。いずれレフトを守りたい」とコメント。6日・巨人戦のタイブレークを想定した実践練習でも左翼に就いており、準備は万全だった。
バットへの影響もなく、四回1死から右翼線へ代表初長打となる痛烈二塁打。出場3試合連続安打をマークすると、九回の打席では冷静に四球を選んだ。
栗山監督は近本のバットコントロールを高く評価する。この夜の左翼テストをクリアしたことで、起用の幅は広がるに違いない。
阪神勢では佐藤輝明内野手(23)も複数ポジションでアピールした。前夜は右翼でスタメンも、この夜は七回から三塁守備に就き、軽快な動きを披露。バットは2打数無安打に終わったが、初代表で存在価値を高めた。