阪神ドラ3井坪 開幕1軍&聖地バックスクリーン弾だ 岡田監督のように「打ちたい」

 阪神からドラフト3位指名を受けた井坪陽生外野手(17)=関東第一=が26日、東京都江戸川区の同校で畑山統括スカウト、平塚スカウトから指名あいさつを受けた。走攻守全てでアピールし、目指すは「開幕1軍」。岡田新監督が現役時代に放ったようなバックスクリーン弾という夢を描き、憧れの甲子園での活躍を誓った。

 制服姿が17歳であることを思い出させる。運命の日から約1週間。「指名の時はビックリして実感が湧いてなかったんですけど、ようやく湧いてきた」。井坪は大人びた表情をほんの少し緩ませた。

 輝く瞳で見据えるのは「開幕1軍」という大きな目標だ。現状では中堅・近本が不動のレギュラーだが、両翼は白紙。ただ、球団はドラフト1位で同じ右打ちの外野手である中大・森下を指名。チーム内には井上や前川ら期待の若手もおり、高卒1年目の野手で1軍の舞台をつかみ取るのは容易ではない。実現すれば、阪神では1974年・掛布以来、49年ぶりの快挙となる。

 現実のものとするためにも、走攻守でアピールする。高校通算32本塁打の打力だけでなく、50メートル走6秒0の俊足、遠投101メートルの強肩も持ち味。「広角に打てるバッティングもそうですけど、スピード、守備範囲はどの選手にも絶対負けない」とライバルたちと差別化を図るつもりだ。担当の平塚スカウトも「三拍子そろっているので、広い甲子園にマッチングした選手。力があれば監督も使ってくれると思う」と太鼓判を押した。

 インパクトを残し、新指揮官の心もつかむ。岡田監督の印象は「やっぱりバックスクリーン3連発。記憶に残る成績を残している方」と井坪。球史に残る“伝説”を思い描き、「打ちたいです」と自身も聖地でのバックスクリーン弾に意欲を示した。

 憧れの虎戦士に今季限りで引退した糸井を挙げている。走攻守三拍子そろった外野手として41歳までプレーした“超人”のように、「20年はやりたい」と息の長い選手を目指す。指名あいさつ後には千葉県白井市にある野球部グラウンドでの練習へ。「期待に応えられるように、全力で練習していきたい」。記憶に残る選手となるべく、プロの世界で努力を重ねる。

 【井坪陽生アラカルト】

 ◆生まれ 2005年3月17日の17歳。東京都八王子市出身

 ◆サイズ 177センチ、86キロ

 ◆投打 右投げ右打ち

 ◆名前の由来 「太陽のように明るく元気に世を照らす存在になって欲しい」という両親の願いから

 ◆家族構成 父、母、姉、兄

 ◆球歴 4歳から八王子リトルで野球を始め、七国中では八王子シニアに所属。3年時にU15日本代表に選出。関東第一では1年秋からベンチ入り。甲子園出場はなし。高校通算32本塁打。50メートル走6秒0。遠投101メートル

 ◆憧れの選手 楽天・浅村、巨人・中島。幼少期から西武ファン

 ◆対戦したい投手 オリックス・山本由伸

 ◆好きな食べ物 伊勢エビ。お寿司

 ◆今会いたい人 TWICEのジョンヨン

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