阪神【ドラ1森下翔太の素顔4】中大トレーナー矢内氏「牧の下半身の強さに上が積み重なっている」

 岡田新体制で18年ぶりのリーグ優勝を狙う来季に向け、阪神は中大・森下翔太外野手(22)をドラフト1位指名した。森下ってどんな男?デイリースポーツ・トラ番が黄金ルーキーの素顔に迫る。

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 バランスの取れた恵まれた体格-。ドラフト1位・森下の体作りを支えてきた株式会社フィットネスアポロ社所属の矢内智也トレーナー(54)が、黄金ルーキーの肉体の秘密を明かした。

 「弱点がなくて、(体全体の)出力がすごかったですね」。初めて森下を見たとき、その身体能力の高さに魅了された。体幹部が強かったことからトレーニングフォームの指導をせずとも、正しい動きでメニューをこなしていた森下。ギリギリ1回を挙げられるほどの重量を担いでも、フォームが乱れることはなかったという。

 中大の専属トレーナーも務める矢内氏。OBで現DeNA・牧のトレーニングも指導するなど、選手の肉体作りをサポートしてきた。毎年、春と冬には筋力測定を行い、結果を選手にフィードバック。矢内氏が持つ過去のデータの中に、森下の肉体成長の軌跡が記されていた。

 1年冬の体重は83・9キロだったが、現在は90キロと6・1キロ増加。上半身と下半身の両方の筋肉をバランスよく鍛え上げた。矢内氏は大学時の牧を引き合いに出し、「牧は下半身が強かったが、森下は(上半身と下半身の)両方が強い。牧の下半身の強さに上が積み重なっている感じです」と解説する。

 スクワットは牧と同等の1RM(1回の最大挙上重量)200キロを誇り、ベンチプレスの1RMは、牧が105キロだったのに比べて森下は110キロ。大学時の牧をしのぐ筋力であることが、数字で証明されている。

 「体全体の力が元々強く、そこに筋力を上乗せしていった。上半身と下半身の両方を使ってスイングできる」と絶賛した矢内氏。強固な肉体を駆使し、森下が聖地で暴れ回る。=終わり=

 ◆森下 翔太(もりした・しょうた) 2000年8月14日生まれ、22歳。横浜市出身。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。外野手。日限山小1年から野庭日限フェニックスで野球を始める。日限山中時代は戸塚シニア。神奈川・東海大相模では3年時にセンバツ4強。中大では1年春からレギュラーで、同年夏に大学日本代表入り。東都大学リーグでベストナイン2度。大学通算9本塁打。

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