阪神ドラ1森下に早くも指令〝即レギュラー獲れ〟 岡田監督「ポジション空いてる」

高松商・浅野の抽選でくじを引く岡田監督。左は原監督(代表撮影)
高松商・浅野の交渉権を獲得してガッツポーズする原監督。右は岡田監督(代表撮影)
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 「プロ野球ドラフト会議」(20日、都内ホテル)

 阪神の岡田彰布監督(64)が20日、外れ1位で交渉権を獲得した中大・森下に1年目からのレギュラー奪取を命じた。即戦力右打者に「外野のポジションは空いている。1年目から勝負してほしい」とゲキ。戦略通りに2位以下で将来性あふれる高校生を4人指名し、11年ぶりに参加したドラフトを満足そうに振り返った。

 運命の赤い糸は、即戦力外野手と結ばれていた。岡田監督は何度も「即戦力」「右の外野手」というワードを用いながら、大学日本代表スラッガー・森下への期待を口にした。

 「即戦力というか、大学で4年間やってある程度、勝負できると思っているんで。特に右バッターということもあるし。1年目から勝負してほしい」

 今季両翼を守ることが多かった大山、佐藤輝の一、三塁固定を明言。近本が守る中堅以外はレギュラーが決まっていない。「ポジションも空いている。十分チャンスはある。もう目いっぱい、当然、1軍キャンプからね、やってもらいたいわな」と力を込める。

 オリックス監督時代の2011年以来となるドラフト参加。1位指名した浅野は、会議直前の監督控室で握手を求められた原監督との「伝統の一戦・番外編」となった。予告通り、これまで封印していた右手で封筒を引き上げたが、先に手に取った原監督に軍配が上がった。

 「(占いは)良かったみたいやけど、ダメだった(笑)。まあ、今回は2球団で“残り物”やから、しょうがない」と苦笑いで振り返る。それでも森下の交渉権を手にし、「もし外れても(森下を獲れる)というのがあったからな。右の外野手で(浅野と)どっちが先に使えるかと言うたら、森下かも分からんし、絶対に戦力になるわな」と言い切った。

 浅野を外した場合の森下指名、そして2位以下に指名した選手も戦略通りだったことを明かす。関東第一・井坪、天理・戸井の高校生の右打者、さらに投手3人を獲得し「最初だけ外したけど、予定通り3・3で獲れたしな、ピッチャーと野手で。80点くらいでいいんちゃうかな」と満足そうだ。

 気になる指名選手を問われた岡田監督は「そら森下やろ、やっぱり。パワーがあるし、球場が甲子園というのもある。いろいろそんなん縁やからなあ」。必ずや“良縁”になる。そう確信するかのようにうなずいた。

 ◆ドラフトTG対決 阪神と巨人がドラフト1位で競合した例は今回で8度目。外れ1位を含めると楽天が交渉権を獲得した2018年・辰己涼介を加えて9度目となる。阪神と巨人による2球団のケースは今回が初。いずれかの球団が交渉権を獲得したケースは今回を含め4度あり、過去3度は69年・江夏豊(阪神)、92年・松井秀喜(巨人)、20年・佐藤輝明(阪神)。1位以外では80年3位の小原正行(臼杵商)、82年2位の岡本光(松下電器)、86年2位の水沢薫(河合楽器)。この3例はいずれも巨人が交渉権を獲得。

 また、岡田監督と原監督の“抽選対決”は今回で3度目。過去2度は06年・堂上直倫(中日)、07年・大場翔太(ソフトバンク)で、いずれも阪神と巨人以外の球団が交渉権を獲得していた。

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