阪神・近本「内容に納得」2年ぶり3度目盗塁王 成功率は過去最高85・7%

 スピードスターの称号を奪還した。セ・リーグのレギュラーシーズン全日程が終了した3日、阪神・近本光司外野手(27)が2年ぶり3度目となる盗塁王のタイトルを獲得。「内容に納得した上でこうして結果的に盗塁王のタイトルを取れたことは良かった」。昨年は30盗塁を記録した同僚の中野に6個差をつけられて2位に終わったが、再び返り咲いた。

 入団1年目から自己最多の36盗塁を決めて、同タイトルを獲得。今季は自己3番目となる30盗塁だが、「成功率」に成長の証しが刻まれた。過去3年は70%台にとどまったが、「自信を持って走れていた」と今季の盗塁死はわずか「5」。盗塁成功率は過去最高の85・7%をマークし、「自分の中で納得のいく盗塁が多かった」とうなずいた。

 5月22日・巨人戦(甲子園)で、球団生え抜きでは14人目で、3番目の早さで通算100盗塁を達成。近本の1年目に就任した矢野監督は、「これだけの数字をコンスタントに残せるというのはチームに欠かせない存在」と称賛し、「いい意味で自分のプライドに。これぐらいやって当たり前でしょっていうところにしてもらいたい」と期待を寄せた。

 過去には、1年目から最多安打のタイトルや、ゴールデングラブなどを受賞してきた背番号5。虎を象徴する選手として、輝きは増していく。

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