阪神・島田V撃 8月止まらん!4戦連続マルチ 前夜の悪夢払しょく!うなぎ男が鯉撃破

 「広島5-7阪神」(7日、マツダスタジアム)

 8月絶好調男が一気に主役に躍り出た。阪神・島田海吏外野手(26)が、同点の八回1死二塁から左中間への決勝の適時二塁打を放った。前夜の悪夢のサヨナラ負けを振り払う一打で、対広島今季初のカード勝ち越し。首位・ヤクルトとのゲーム差も8・5とし、諦めることなく戦っていく。

 オレがヒーローになる!!と、マウンドの森浦に鋭い視線を向け、島田は打席で極限まで集中力を高めていた。短く持ったバットを両手に、好球必打を狙う。思い切り振り抜き、白球が外野の芝生に弾むと、ナインも虎党も大盛り上がり。塁上では打った本人もしたり顔で白い歯を見せた。

 「陽川さんが体を張って(死球で)塁に出てくれて、拓夢(中野)がバントでチャンスを作ってくれた。何としてもかえしたいと思い切り振りました」

 均衡を破る価値ある一撃だ。同点の八回1死二塁。左腕がカウント2-1から投じた144キロ直球が、真ん中に甘く入る。これを逃さない。強振した打球は左中間を破り、二走・熊谷が楽々と本塁に生還。決勝打の後は、佐藤輝の中犠飛で自身もホームインした。

 “相棒”探しにこだわった春季キャンプを経て、1本のバットを“商売道具”に選んだ。83・5センチ、84・5センチ、85センチ、85・5センチの4種類のバットから選び抜いたのは83・5センチ。明確な理由がある。

 「速球に負けないようにある程度、自分がスイングできて、150キロを超える真っすぐに振り負けないバットはどの長さだろうと考えた時に、そのバットに落ち着きましたね」

 操作性に優れている短いバット。さらに、グリップを短く持つことでアプローチの確実性向上を図った。材質は佐藤輝らが使用するメープル材を選択。「できるだけ打感が硬い方が合っている。(今年は)真っすぐが強い投手から力強い打球が打てている」と、確かな自信を深めている。

 8月はここまで打率・423(26打数11安打)、3打点。4戦連続マルチ安打とうなぎのぼりだ。昨日、食べた広島名物のお好み焼きも力に変えた。ただ、「これを継続させることが僕の課題」と浮かれる様子はない。

 今季初の対広島カード勝ち越しを導いた。今季最大17・0差あった首位・ヤクルトに8・5差に詰め、5月以降10ゲーム以上離れた後での最接近となった。「みんなで一つになって戦っていきたい」。絶好調の島田が、大逆転Vへの“猛虎版メークドラマ”を支えていく。

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