阪神V字回復の要因は?開幕直後の“スアレスショック”を吹き飛ばす救援陣の安定感

 リリーフカーに乗り浜地はファンの応援に応える(撮影・山口登)
 8回を無失点に抑える湯浅(撮影・田中太一)
 最後を締めた岩崎は梅野(右)にねぎらわれる(撮影・北村雅宏)
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 「阪神1-0DeNA」(24日、甲子園球場)

 阪神が接戦を制し、DeNAに3連勝。最大16あった借金を前半戦最終戦でついに完済した。球団史上、借金15以上からの勝率5割は1966年以来56年ぶり2度目となった。

 その原動力となったのは阪神のストロングポイントとも言える救援陣だろう。守護神の岩崎、セットアッパーの湯浅は防御率1点台。七回を担う浜地も安定した投球を披露しており、新型コロナウイルス感染で離脱したケラーも9イニング連続無安打無得点を成し遂げるなど、開幕直後の“スアレスショック”を吹き飛ばした形だ。

 矢野監督も前半戦総括で岩崎をMVPの1人に挙げ「若いピッチャーも増えて、お手本になってくれる。そういうピッチャーがいることで湯浅の成長であったり、浜地の成長であったり、他の若いピッチャー陣も見て学ぶであったり、聞いて学ぶというところがあった」と語っていた。

 リリーフ陣が安定し始めた交流戦以降は驚異的な勝率をマーク。借金12を抱えて突入した交流戦では12勝6敗と勝ち越し。リーグ戦が再開して以降も着実に白星を積み重ね、6月以降の勝率は40試合で26勝13敗1分けで勝率・667だ。

 阪神が今季最大借金16を抱えたのは4月21、23日。同21日は3勝19敗1分け、勝率・136で首位・巨人と12・5ゲーム差。同23日は4勝20敗1分け、勝率・167で首位と13・5差だった。今季の阪神は3~5月まで54試合で20勝33敗1分け、勝率・377と大苦戦。それだけにこの“V字回復”は驚異的とも言える。

 この日も先発のガンケルが6回無失点と好投し、七回の浜地、八回の湯浅、そして九回の岩崎と3人で許した安打は1本のみ。終盤までにリードを奪えば勝てるという、チームの戦い方が確立されてきただけに、後半戦の躍進にも期待できそうだ。

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