プロ野球のセ・パ両リーグは９日、５月度の「大樹生命月間ＭＶＰ賞」を発表し、阪神のアーロン・ウィルカーソン投手（３３）が同賞に選出された。

　５月は４試合に先発し、３勝１敗、防御率１・０４と抜群の安定感を見せてきた。ロッテ・佐々木朗との投げ合いも制した助っ人だが「勝ったゲームは本当にいいゲームだった。本当に５月は自分のピッチング的にも感覚的にも良かったところがあります。でも、一番の要因は後ろで守ってくれたチームメートのおかげ」とバックへの感謝を口にした。

　敵チームと対戦する上で、大切にしている心掛けがあるという。「全員がいい打者と思うようにしています。全員がベーブルースという気持ちでやっていますね」。どんな打者でも手を抜かず、真剣に抑えに行く。これがウィルカーソンの投球スタイルだ。

　今後もローテーション投手としての奮闘に期待がかかる。「しっかり自分のピッチングができて、自分の仕事ができればチームに勝つチャンスが与えられると思う」と力を込めたウィルカーソン。最後に阪神ファンに向けて「スキヤネン！！」と照れ笑いを浮かべながら、日本語で締めた。