【藤田平氏の眼】阪神・大山は狙い球なら迷わずスイングできる

 「阪神9-7日本ハム」(3日、甲子園球場)

 阪神が大山悠輔内野手(27)の3本塁打などで最大6点差からの大逆転勝利を収めた。デイリースポーツ評論家の藤田平氏(74)氏は、その打撃を「どれも見事に捉えた打球。中でも八回の3本目は完璧」と絶賛。一方で「育てるという未来に向けたビジョンを見て取れた」と阪神監督時代の教え子でもある日本ハム・新庄剛志ビッグボス(50)の采配にも言及した。

  ◇  ◇

 素晴らしいバッティングだったと言っていい。1試合3本塁打を打った阪神・大山だ。どれも見事に捉えた打球。中でも八回の3本目は完璧だった。

 まず最初の2本塁打は初球を捉えたもの。相手先発は主戦投手の上沢でもあり、追い込まれてからの決め球より、カウントを取りに来るファーストストライクの方が仕留めやすい。

 そして3本目は2球見逃して2ストライクとされてからの3球目に来たストレートだ。通常なら1球をボールで外されてから勝負に来る所。大山は狙っていたのだろう。この日に限らず、彼は狙っていたボールならば2ストライクからの3球目でも迷わずスイングできるバッターだ。

 日本ハム側の視点で言えばベンチの『辛抱』が感じられたゲーム。タイガースが逆転した八回は左ピッチャーの堀を我慢して投げさせ続けた。リリーフ陣の事情もあるのだろう。ただ、今は選手に育って欲しいが故に『我慢』している部分もあるはず。チームを育てるという未来に向けたビジョンを見て取れたイニングだった。

 スタメンは若い選手が並ぶ。今は経験を積ませている段階。他球団と比べれば戦力は厳しい。それでもチームの成長は感じる。楽しみな部分は多い。

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