阪神・西純に苦言「先発投手は球数に強くなれ」通算320勝の小山正明氏が後輩にゲキ
「阪神5-4西武」(1日、甲子園球場)
歴代3位の通算320勝を挙げ、「針の穴を通すコントロール」と称されたデイリースポーツ評論家の小山正明氏(87)が甲子園球場で行われた阪神-西武戦を解説。序盤に5点の援護を得ながら、5回1/3を6安打3失点で降板した阪神・西純矢投手(20)に反省を促した。
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西純は立ち上がりから不安定で、最後まで立ち直ることができなかったね。序盤に5点の援護をもらって、楽に投げられる環境を整えてもらったのにも関わらず、内容はいまひとつだった。
まず、ストライクが自由に取れない。ボールを低めに集めることができず、ずっと上ずったままだった。決め球で打ち取ることも、空振りを奪うこともできず、球数を重ねてしまう展開になった。
結果として3勝目を挙げたが、西純には大いに反省してもらいたい。ベンチからすると、最低でも7回は投げてもらいたい展開。序盤からファウルで粘られたこともあるだろうけど、100球前からバテが見えていた。やはり先発であるならば、球数に強い投手でなければならない。
古いと言われるかもしれないが、キャンプでの投げ込みが絶対的に足りていないように思う。肩は消耗品という考え方もあるが、一体どれだけの投手が、肩を消耗するまで選手でいられたか。力を余したまま、ユニホームを脱いだ選手が多いのではないか。
筋トレで肩や腕を鍛える選手も多いが、やはり球数に強くなるためには、投げ込むことでしか鍛えられない。西純は20歳と若く、まだ存分に鍛えられる時間はある。どうしたら球数に強くなれるのかということに気づくことも大事。次回登板を楽しみに待ちたい。
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