阪神・島本“投げた”1回0封「長かった」トミー・ジョン手術から705日ぶり実戦

 8回、力投する島本(撮影・山口登)
 8回、力投する島本(撮影・山口登)
 8回に登板した島本(右)は無失点でベンチに戻る(撮影・山口登)
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 「ウエスタン、阪神6-0中日」(29日、甲子園球場)

 かつて阪神のブルペンを支えた小さな左腕が、甲子園のマウンドに帰ってきた。20年11月に左肘トミー・ジョン手術を受けるなど、2度の手術を乗り越えた島本浩也投手が705日ぶりに実戦復帰。1回を1安打無失点に抑え「2年ぶりに“投げる”っていうことができて良かったです」と喜びを全身でかみしめた。

 八回から2番手として登板。先頭・石岡には四球を許したが、次打者を三ゴロ併殺。最後は2死一塁から土田をフォークで中飛に打ち取った。「久々だったので、変な力みがあった」と緊張感を味わいながらも、最速は145キロを計測。平田2軍監督は「まだまだ(ボールの)キレは出てくる。また、楽しみやね」と期待を寄せた。

 19年に救援でチーム最多の63試合に登板したが、左肘が悲鳴を上げた。同年オフにクリーニング手術を受けたが、状態は上がらず、翌20年6月23日のウエスタン・オリックス戦(甲子園)で左肘の靱帯までも損傷。約2年、実戦マウンドから遠ざかり「長かったな」と率直な心境を吐露。それでも同時期に右肘トミー・ジョン手術を受け、先に実戦復帰した才木からも刺激をもらい、再び聖地のマウンドで躍動した。

 30歳のシーズンを迎え「(経過が)大丈夫ならしっかりゲームに入っていきたい」と背番号120。支配下再登録を目標に、再スタートを切った。

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