阪神・伊藤将を高評価「並の投手ではないなと感じた」中田良弘氏は2敗目も粘りを称賛

 地元千葉で先発した伊藤将(撮影・田中太一)
 3回、佐藤都に中越え二塁打を打たれた伊藤将(右から2人目)の元に集まる阪神ナイン(撮影・開出牧)
 観戦に訪れた伊藤将の父・正宏さん(撮影・堀内翔)
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 「ロッテ3-2阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 阪神は1点差で敗れ、対ロッテ3連戦3連勝を逃した。先発した伊藤将は、6回で9安打3四死球だったが、何とか3失点で踏みとどまった。結果的に2敗目を喫したが、阪神OBでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏は、粘りの投球を高く評価した。

 ◇   ◇    

 伊藤将は、前回22日の巨人戦(甲子園)で完封勝利を挙げていたが、その時と比較すると状態が良くなかったように映った。六回まで走者を許さなかったイニングはなく、9安打で3四死球。さらに奪った三振もわずかに1つという結果だったが、その中で粘っての3失点だ。もっと失点してもおかしくない展開だっただけに、改めて、並の投手ではないなと感じた。

 状況的にも、単に慣れない場所というだけではなく、ZOZOマリンスタジアム特有の、強風の影響も受けていたと思う。そういった中、状態が良くなくてもゲームを壊すことなく投げられることが好投手の条件で、この日の伊藤将はそういった投球を見せてくれた。先発ローテの1人として今後も期待できるし、いい経験になったはずだ。

 打線も、初回に無死満塁の好機で三振に倒れた佐藤輝が八回に2ランを放ったように、序盤に結果が出なくても、その後に取り返すチャンスというのはある。結果が出ないことを引きずることなく、前向きに戦う気持ちが必要で、今後の戦いでも、チームとしてそういった姿勢で挑んでもらいたい。

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