阪神・佐藤輝 痛烈お返し同点打 2打席連続三振「何回もやられるわけには」
「巨人3-10阪神」(30日、東京ドーム)
2打席連続三振の悔しさを吹き飛ばす価値ある一打だった。1点を追う六回2死一塁。阪神・佐藤輝は、気合十分で打席へ向かっていた。
「(中野)拓夢さんが2死からチャンスメークしてくれて。絶対に追いつきたい場面でしたし、前の打席まで2三振だった。食らいつくという気持ちで打席に立ちました」
3球目に一走・中野が二盗成功し、走者が得点圏へ。カウント2-2からシューメーカーの145キロ外角直球を、逆方向へ運んだ。左前への同点適時打。一塁に到達した佐藤輝は右手で3度、胸をたたいて、喜びをあふれさせた。
1、2打席目はスプリットにバットが空を切っており、「何回も同じようにやられるわけにはいかない」とリベンジに燃えていた。追い込まれてから、決め球にスプリットが来るイメージもあったというが「ちょっと浮いてきた球を一球で仕留められたので、それが大きかった」と頬を緩め、矢野監督も「しぶとい同点タイムリーだった」と穏やかな口調で評価した。
続く大山の打席では、1ボールからの2球目に二盗。今季4盗塁目をマークし、開幕から盗塁成功率100%だ。「筒井コーチにチャンスがあれば(盗塁を)行くというのは常々、言われている。今日も1個決められてよかった」と安ど感がにじむ。
打撃だけでなく、守備でのミスを取り返した。三回無死での三塁守備で、岡本和の平凡なゴロを一塁へ悪送球。だが、七回から入った右翼では先頭・坂本のライナー性の打球に対し、スライディングキャッチで汚名返上。同期の中野とともに走攻守で躍動した背番号8の働きも、今季初の5連勝へ導く大きな要因だった。
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