阪神また不名誉記録 セ史上最速借金10 矢野監督は乱調の秋山に「良くはないと思う」

 試合後、ファンにあいさつする矢野監督ら(撮影・飯室逸平)
 先発した秋山は3回6失点で降板する(撮影・山口登)
 2回、3点を先制される秋山(撮影・田中太一)
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 「阪神1-9広島」(9日、甲子園球場)

 阪神が本拠地甲子園で大敗し、セ・リーグ史上最速で借金10となった。上昇気流を描けず、開幕9連敗に続き、またも不名誉記録を作ってしまった。

 誤算は先発・秋山だった。二回、堂林の左翼線二塁打、森下のセーフティースクイズなどで3点を先制されると、続く三回も森下の右中間を破る走者一掃三塁打で3点を献上。3回7安打6失点でKOされた。

 矢野監督は秋山の調子を問われ、「良くはないと思うね。やっぱりスピードガンが出るピッチャーじゃないけど、もうちょっと押していけないとやっぱり引けない。一番いいのは真っすぐだと思うけど、そこらへんの状態は現状は良くないのかなという風には見ているけど」と語った。

 この日は計6選手を入れ替え。高山が昇格即安打を放ち、存在感をアピールした。指揮官は「気持ちがね。やっぱり何とかしたいっていう気持ちがすごく出ていたし」。チーム状態が厳しいが、ファームからの招集について「それはいつでもしているけど、上げられるような状態のやつがどんどん来てくれたらいいなと」と、語った。

 借金10は両リーグ最速。開幕13試合目での借金10はセ・リーグ史上最速で、これまでは67年のヤクルト、57年と93年の大洋、横浜、80年の中日などが記録していた14試合だった。

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