阪神・青柳 開幕投手へ 最有力候補の余裕!?虎党の皆さんへ「楽しんでもらえたら」

 「阪神春季キャンプ」(25日、宜野座)

 昨季の最多勝投手が開幕に向けてギアを上げていく。26日のオープン戦・中日戦(北谷)で登板する阪神・青柳晃洋投手(28)がシンカーの制球をテーマに掲げた。同戦は開幕投手を争う3投手がそろい踏み。最有力候補の右腕は内容ある投球で初の大役へ前進を狙う。

 20日の練習試合・中日戦(宜野座)と、24日の紅白戦ではシンカーの精度に不満が残り「それが第一条件」と修正したい考え。この時期の実戦は「無難に終わらせるのが一番よくない」と徹底的に課題と向き合っていく。

 26日は年齢順で西勇、秋山の後を受けて3番手で登板する。伊藤将も含めた4人が候補となっている開幕投手争いに注目が集まるが、ファンに向けては「楽しんでもらえたらいい」と余裕の表情。本人たちに競争の意識はなく「自分がやりたいことをしっかり試合でできるか」と年間通しての活躍を見据え、準備を整えていく。

 今キャンプはプロ入りしてから初めて首脳陣へのアピールを考えず、開幕に向けての調整だけに専念してきた。20日の中日戦ではスライダーとツーシームを封印し、その他の球種だけを練習。自身で考え、工夫を凝らす姿勢が目立った。「2月1日にユニホームを着た時から開幕に向けての準備だと思っていたので」と右腕。17年ぶりのリーグ優勝を目指し、牙を研いでいく。

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