阪神・村上2・8新庄ハム初斬りへ シート打撃登板で先発枠勝ち取る

 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 ビッグボス率いる新生ファイターズを斬って、猛アピールや!阪神・村上頌樹投手(23)が2日、今年の“開幕投手”に名乗りを上げた。3日のシート打撃では、対戦の可能性のある佐藤輝ら主力陣を完璧に抑え、今季初の対外試合となる8日・日本ハム戦(宜野座)の先発枠を勝ち取る。この日はブルペン投球で入念に調整し、矢野監督に直接「8勝、10勝します」とプロ2年目の目標を宣言した。

 日本中が宜野座に熱視線を送るであろう2月8日。村上は先発のマウンドに上がる自身を想像しながら「注目される中で投げられるのは光栄です」と心を躍らせた。阪神にとって今年初の対外試合であり、日本ハム・新庄ビッグボスにとっての“初陣”。開幕ローテ入りへ、願ってもないアピールチャンスだ。

 「やっぱり(先発で)投げたい気持ちは強いんで。アピールしかないんで。その場を奪い取れるようにやっていきたいと思います」

 既に8日の登板は内定しているが、先発かは未定。3日のシート打撃で結果を出さなければその座をつかめない。今季から先発に挑戦する及川もシート打撃に登板する予定で、争いは一騎打ちとなりそうだ。村上は大山と佐藤輝の名前を出して「抑えられるように、全員打ち取れるようにやっていきたいと思います」と力を込めた。

 プロ2年目で初参加の1軍キャンプでは、初日から投手陣最多の126球の熱投。この日もブルペンで一心不乱に投げ込んでいると、近くに来た矢野監督から「(相手も)その球を投げてこられたら、上で今年は3勝くらいするやろ」と声を掛けられた。

 すると、右腕は投球練習を止めて「自分は8勝、10勝します」と返答。指揮官は頼もしそうな目で見つめた。

 昨季は1軍デビューを果たしたが初勝利をつかめず、2試合に登板して0勝1敗、防御率16・88とプロの洗礼を浴びた。現在は投球時に「前に突っ込む」という悪癖を修正中。状態は上がっている。

 「去年の二の舞にならないように、今シーズンは違うってところを見せつけたいと思います」。今年は寅年で年男。「しっかり自分の年にしていきたいです」と話す23歳のブレーク候補が、2月8日の宜野座を熱くする。

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