阪神・藤浪は「変わった」軸足修正53球にブルペン捕手納得 制球難克服へ菅野効果に手応え

 入念にキャッチボールする藤浪(撮影・山口登)
 ブルペンで投球練習する藤浪
 藤浪(右)の質問に答える菅野=11日(球団提供)
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 阪神・藤浪晋太郎投手(27)が26日、今年初めて鳴尾浜で自主トレを行い、ブルペン投球を行った。捕手を座らせて53球を投じ、1月上旬に行った巨人・菅野との合同自主トレの際に指導された軸足の修正にも手応えを感じた。宜野座で2月3、5日に予定されている実戦形式練習を見据え、早期アピールで復活の道のりを歩む。

 乾いたミット音が鳴尾浜のブルペンに鳴り響いた。藤浪がノーワインドアップからゆったりと長い手足を動かし始める。軸足への体重の乗りを確認するようにピシッと一本足で立ち、捕手を座らせて53球。時折、右腕を挙げてリリースの位置を確認するなど、一球一球かみしめるように投げ込んだ。

 「球も安定していますし、全体的にはいいバランスで投げられていると思います」

 安定性、バランス。藤浪の能力を最大限に発揮するために必要な条件だ。1月上旬に行った巨人・菅野との自主トレでは、「軸足がつぶれてしまう動作が強い」と指導を受けた。現在は宿敵のエースからのアドバイスをじっくりと消化中。「受けてもらっているキャッチャーにも『変わったな』と言われます。意識的に形を変えているわけじゃないですけど、使い方のイメージを変えている。ブルペンでも体現できているかなと思う」と手応えを口にした。

 長い手足を目いっぱい使った躍動感あるフォーム。それでも、体は捕手までのラインを保ち、横に流れることはなかった。「(ボールの指先への)かかりとか、つかまり。その辺りはいいと思う」。昨季は48回1/3で40四球4死球。リリースが不安定になって制球を乱す場面が多く見られたが、課題克服の感触をつかみつつある。

 高卒1年目から3年連続2桁勝利を挙げるも、直近3年間では計4勝。思い描く活躍ができず、悔しいシーズンが続いている。自らのチーム内での立ち位置も自覚しており「(キャンプ)後半まで投げないような立場ではない。(内容と結果を求めないと)2軍に落ちてしまうので」と危機感を募らせた。

 宜野座では2月3、5日にシート打撃か紅白戦の実戦形式練習が予定されている。「どっちかでは(登板が)あると思って仕上げています」と早期アピールに燃えた。

 「例年に比べて状態はいい。実戦に入ったり、キャンプでブルペンに入ると力みが出てくるので、ぐちゃぐちゃにならないようにしたい」。体に落とし込むべき材料はそろっている。こぼさないように、大切に、復活の栄養を吸収していく。

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