阪神・及川 ハタチの誓い「高卒3年目2桁勝利」先発転向へフォーム“コンパクト化”模索中

 匝瑳市の成人式に出席した及川
 
 匝瑳シニアの同期たちと記念撮影する及川(中央)
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 阪神・及川雅貴投手(20)が9日、千葉県匝瑳(そうさ)市の成人式に出席した。新成人の誓いとして掲げたのは「高卒3年目2桁勝利」。横浜高の先輩で、入団時から3年連続2桁勝利を達成した“平成の怪物”松坂大輔(元西武)に近づくことを誓った。効率良く投げるため、先発仕様の“省エネ”投法にも着手する。初詣では大吉のおみくじを引いた背番号37。大きく飛躍を遂げ、最高の1年とする。

 田んぼや畑が辺り一面に広がる匝瑳の風景を、及川は懐かしげに見渡した。「いい意味で緑が多い場所で愛着が湧いていますし、帰ってきたな~」。成人式終了後は「オヨヨ!」と呼ばれながら写真攻めとなり、地元の星は笑顔で応じた。

 先発挑戦する今季に向け、色紙にしたためた漢字は「挑」。昨年は中継ぎで39試合に登板し、プロ初勝利を含む2勝(3敗)を挙げたが、「先発をやらせてもらえるなら、2桁勝利を目指してやっていきたい。10勝して貯金もしっかり残していけたら」と飛躍への思いは強い。

 横浜高の先輩でもある松坂は西武在籍時の高卒3年目に15勝をマークした。それを報道陣から伝え聞くと「プレッシャーも感じる」と苦笑いしつつ「自分もその波に乗っていけるようにしたい」と同門の大投手に追いつけ、追い越せでシーズンを駆け抜ける。

 先発仕様のフォーム改良にも取り組む。昨季は体を大きく使うひねり幅の大きなフォームだったが、今季はねじりを控えめにしたいという。フォームの“コンパクト化”を目指しており「7、8割の(力感の)イメージでやっていこうかな」と理想を口にした。

 毎年、初詣する千葉県香取市の香取神宮では「大吉」のおみくじを引いた。願望や争事の欄には「人の助けあり」と書かれていたことから「今年は人の助けを借りて頑張っていきたい」とおちゃめな笑顔も。新年早々、大吉と縁起のいいスタートを切った及川。吉兆を力に変え、まずは先発サバイバルに勝ち抜く。

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