阪神のドラフト２位・鈴木勇斗投手（２１）＝創価大＝は６日、地元・鹿児島県日置市のイメージキャラクター「ひお吉くん」のぬいぐるみを持参して入寮。ひお吉くんが憧れる郷土の戦国武将・島津義弘のように武勲を上げると野望を立てた。

　「勇ましく戦っていって、そして偉大な人間になって地元の日置に帰ろうと思います」

　勇猛果敢に戦い、九州統一寸前まで迫ったことで“鬼島津”の異名がついた薩摩の英雄。昨年末、日置市長を表敬訪問した際、島津の逸話を聞き、感銘を受けたという。ぬいぐるみも贈られ地元愛もより一層、強まった。

　同じ九州には、熊本県の「くまモン」という大人気キャラがいるが「やっぱり自分の地元なので、自分が活躍することによって（日置市を）盛り上げていきたい。ひお吉くんももっともっと有名にしたい」。自身の活躍を通してひお吉くんを全国区にする。

　９日からは新人合同自主トレがスタートする。「楽しみと不安、いろいろな気持ちがまざっている」と本音を漏らしたが、これから始まるプロ野球人生に胸を高鳴らせている。

　「１年目から活躍したい。一日、一日で自分に勝ち、１軍スタートを達成できるように頑張ります」。英雄に負けない“日置の星”を目指し、プロ野球という戦場で一旗揚げる。