阪神 野村克則氏が2軍バッテリーコーチ就任「根気と情熱を大事に」【一問一答】

 入団会見で意気込みを語る野村2軍バッテリーコーチ(代表撮影)
 矢野監督と話す野村コーチ(撮影・飯室逸平)
 矢野監督と話す野村コーチ(撮影・飯室逸平)
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 阪神の2軍バッテリーコーチへの就任が正式決定した野村克則氏(48)が15日、兵庫県西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。

 「阪神タイガースは伝統ある球団ですし、そこでコーチができるのは光栄なことだと思うので。また2軍の底上げのところで、自分の仕事がしっかりできればいいかなと思っています。(取り入れたい練習方法は)技術的なところですかね。技術的なところはやっぱり下半身を鍛えるしかないと思っています。涙が出るぐらい鍛えてあげたいと思います」

 現役時代にヤクルト、阪神、巨人、楽天と渡り歩き、引退後も巨人など複数球団で途切れることなく15年間も指導者を続けてきた。昨年2月に他界した故・野村克也氏のDNAを受け継ぐ息子の克則氏が、19年ぶりの阪神復帰で「人間的な成長なくして技術的な成長なし」という“ノムラの考え”を注入する。

 「僕自身は本当に根気と情熱のところを大事に、しっかり選手と向き合うのをモットーにやっているので、そこから知識とかもろもろ、野球に対する姿勢とかというところも、捕手としてどうあるべきかを伝えていけたらいいのかなと思います」と思いを新たにした。 以下、一問一答。

 -今の思いは。

 「19年ぶりになるんですかね。僕は2003年まで在籍させていただいたんで。その頃とは選手もガラッと変わっていますし、球団の監督、コーチを始め、球団におられる方はすごく懐かしく思う人たちがそろっていました。あいさつさせてもらったんですけど、懐かしく思いつつ、またこうして声をかけていただいて、身の引き締まる思いでいます」

 -矢野監督と話は。

 「一言ごあいさつをさせていただいて、しっかり頼むぞというところは言われました」

 -矢野監督とはかつてのチームメートだったが、印象に変わりはあるか。

 「もちろん外から見ている印象ですけど変わりがないというか前向きな感じで、すごく気持ちも前面に出ているというか、本当にお変わりないなというふうな印象はあります」

 -今のタイガースの印象は。

 「正直、ずっと僕もヤクルトと楽天というイースタン・リーグ、パ・リーグというところで、まだ選手は把握していませんので、しっかり見て、観察をして、どういう選手であるかというのがこちらも分かっていないと、その選手に合った指導もできないと思いますし。しっかりコミュニケーションを取ってやっていけたらいいなと思っています」

 -セ・パの違い、考え方は。

 「基本的には変わらないと思います。キャッチャーのやるべきことはしっかり事前に準備しながら、相手を見ながら戦っていくことだと思う。そのへんのところは変わらないと思います。使う球種とか細かいところになると、多少の変化はあると思いますけど、基本的なところは変わらないなと思います」

 -鍛えたい選手はこれから見ていくか。

 「そうですね。一概には言えないので、選手と会話しながらコミュニケーション取って、観察をして。向こうも観察してくれると思うので、こちらもしっかり観察してやっていけたらと思います」

 -捕手としてあるべき芯の部分は。

 「やっぱり姿勢じゃないかなと。日本の野球は捕手がすごくクローズアップされて、配球の面でもずっと言われるんですけど。それ以前にやっぱり練習に臨む姿とか、試合に対する思い入れ、姿勢、どう臨むかというところが大事になってくると思う。そこがないと、試合になっても能力は発揮できないと思います。行き当たりばったりでやっていても、そこには限界があると思うので、しっかりとした捕手としての考え方、取り組み方、姿勢というのは大事なのかなと思います」

 -オフのこの時間はどう過ごしてもらいたいか。

 「もちろん矢野監督もおっしゃっていますけど、来季に向けては始まっていると思うので、やはり今年悔しい思いもしていると思いますし、このオフの過ごし方は一番、プロ野球選手として大事になってくる。そこで差が出てくるというのもあると思う。この1年間の反省をして、次に生かすというのを選手にはしてもらいたいなと思います」

 -惜しくも優勝を逃したが、チームの可能性は。

 「惜しくもというか、結果だけ見ればゲーム差なしの2位というところで力としてはチームとしては十分あると思う。何か足りないところがあって、2位になってしまったと思うんで、そこの部分を2軍ですけど、少しでも力になれたらと思いますし、選手の底上げにつながればいいのかなと思います。何とか1軍戦力として戦える選手を育てていけたらと思います」

 -ファンに一言を。

 「そうですね。自分のできること精いっぱいやって、2軍の底上げ、チーム力のアップというところを徹底的に頑張ってやっていきたいと思います。ファンの皆さまよろしくお願いします」

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