阪神・秋山 熱投5回1失点で逆転V夢つなぐ 矢野監督「よく粘った」
「広島1-1阪神」(23日、マツダスタジアム)
絶対に勝つ。気温は14度まで冷え込み、ベンチにはストーブが出された夜のマツダスタジアム。熱い思いを胸に、阪神・秋山は腕を振った。粘りの投球で5回3安打1失点。9月11日・広島戦以来の11勝目とはならなかったが、先発としての役目は果たした。
悔やまれたのは両チーム無得点の三回だ。1死から宇草の放った打球は左翼線へポトリ。一気に二塁を陥れられた。続く小園は見逃しの三振に斬ったものの、3番・西川に右越え適時二塁打を献上。痛恨の先制を許した。
それでも四、五回はいずれも3人でピシャリ。追加点は与えなかった。六回先頭の打席で代打を送られて降板。矢野監督は「負けてはダメなので。アキ(秋山)には申し訳ないけど、逆に言うたらよく粘ってくれていた」とたたえた。
前回17日の広島戦(甲子園)では、鈴木誠に今季3本塁打目を浴びるなど今季ワーストの1試合3被弾。それだけに「あまり細かいことは考えすぎずに気持ちで上回れるように頑張りたいと思います」と意気込んでいた。降板後は広報を通じて「チームが勝てるようにしっかり応援したいと思います」とコメントしたように、仲間に声援を送っていた。逆転Vへと望みをつなぐ“奮投”だった。