阪神・秋山リベンジ宣言、誠也よ覚悟 難敵に闘志「全力で抑えにいきたい」

鈴木誠封じを誓った秋山(撮影・山口登)
伊藤将(左)は秋山からもらった日焼け止めクリームの量の多さにビックリ=甲子園(撮影・山口登)
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 17日の広島戦(甲子園)に先発予定の阪神・秋山拓巳投手(30)が15日、鈴木誠也外野手(27)への雪辱を誓った。“鯉キラー”としてカープ相手に今季5勝しているが、主砲に一発を浴びた2試合はいずれも敗戦投手。気迫の投球で難敵を封じ込め、奇跡の逆転優勝へ望みをつなぐ。

 秋晴れの甲子園球場に爽やかな風が吹く。他の先発投手が指名練習を終えてグラウンドを去った後、秋山は一人残って黙々と外野の芝を走り込んだ。奇跡の逆転優勝へ、一つも落とせない勝負の5連戦。その初戦を託され、闘志をたぎらせた。

 「絶対に負けられないので、チーム全体に活気や勢いが出るようなピッチングができる準備をしっかりしたいなと思います」。先発の17日・広島戦に向けて、キャッチボールやダッシュなどで調整。体も、心も、燃えに燃えている。

 今季の広島戦は8試合に登板して5勝2敗、防御率1・64。好相性を誇っているが、鈴木誠に打たれた残像が頭から消えない。「ホームランを打たれてしまった試合で2試合負けているので」。敗戦投手となった8月29日と9月28日の悔しさは今も残る。

 9月度の月間MVPを受賞した難敵は、10月に入っても11試合で打率・344、3本塁打、10打点と好調だ。完璧に封じ込めるのは容易ではないが、勝利をもぎ取るためには避けて通れない相手。右腕は「全力で抑えにいきたいと思います」とリベンジを宣言した。

 チームは引き分けを挟んで2連勝中。14日・巨人戦では高橋が7回1安打無失点の快投で流れを呼び、九回に3点を先制して勝利を飾った。奇跡を起こすためには先発投手の奮闘が必要不可欠。今季既に10勝を挙げている背番号46が、気迫の投球で仲間たちを鼓舞する。

 「相手をうまく抑えようとせずに、しっかりと腕を振って気持ちを込めて投げていきたいと思います」。140キロ前後の直球にカーブを織り交ぜ、フォークも駆使して広島打線を抑え込む。虎党の大きな拍手を力に変え、聖地に仁王立ちする。

 ◆秋山・今季の鈴木誠への被本塁打 1本目は8月29日(マツダ)。初回2死二塁から左中間へ先制の19号2ラン。2本目は9月28日(甲子園)。四回1死走者なしでこちらも先制の中越え30号ソロ。いずれの試合も秋山が敗戦投手となっている。

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