【岡田彰布氏の眼】「青柳はよく踏ん張った」残り10試合「攻撃面の勝負手が必要」

 「巨人1-2阪神」(12日、東京ドーム)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が12日、東京ドームで行われた巨人-阪神戦で本紙の解説を務めた。終盤のピンチをしのいで12勝目を挙げた青柳の投球をたたえつつ、優勝を目指す残り10試合、攻撃面での勝負手が必要と評論した。

  ◇  ◇  

 きょうのゲームは青柳がよく踏ん張ったことに尽きるだろう。六回に1点を返され、なおも2死満塁のピンチをしのぎ、七回も2死一、二塁で巨人に得点を許さなかった。

 やはり先発投手が7回を投げてくれるのはチームとしても大きい。残り10試合、先発投手には七回までという意識を持ってほしいし、阪神はヤクルトの結果いかんに関わらず、勝っていかなければならない。だからこそ追加点を奪えるところで奪わなければ、今後、リリーフ陣が苦しくなってしまう。

 ポイントを挙げるとすれば五回無死一、三塁の場面だ。巨人はメルセデスが降板し、右の田中豊にスイッチした。ここでベンチは代打で勝負をかけて良かった。大山の代役で3番に入った小野寺は第2打席でヒットを打っていたとは言え、前カードのヤクルト戦から好機での打席内容は芳しくなかった。

 打率も1割台で、チームからすれば“代えてはいけない”打者ではない。この試合は二回に近本のタイムリーで2点を先行し、次の1点をどちらが奪うかで流れが決まる展開。ここは間違いなく勝負所であり、糸井らを代打として送ることで、選手たちへ「一気に試合を決めに行く」という意思表示にもなる。

 阪神はヤクルトを追いかける立場。現状、どっしりと構えて野球をやる状況ではなく、優勝するためには攻めの姿勢が必要だ。継投に関しては勝ちパターンのイニングまたぎなども実行しているが、そこは守りの部分。代打など攻撃面で勢いを生み出すような勝負の一手がほしい。

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