【岡義朗氏の眼】阪神の打線に粘り 状態は確実に上がっている

 「広島1-4阪神」(11日、マツダスタジアム)

 阪神は投打が躍動し、2連勝を飾った。先発の秋山が7回1安打1失点で2年連続3度目の2桁勝利となる10勝目をマーク。打ってはマルテが決勝の17号3ランをマークするなど、首位チームの力強さを見せつけた。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏が、広島戦を分析した。

  ◇  ◇

 阪神打線が中盤に広島・高橋昂を攻略した試合だが、その結果につながったのは序盤の粘りにある。初対戦の相手を打ちあぐね、序盤の好機も生かせなかったように見える。ただ中野、大山らが追い込まれてもファウルで粘り、球数を投げさせていたのが大きい。

 初対戦の投手は球筋が見えずに、ポンポンと抑えられてしまうパターンが多い。だが、そうした粘りによって五回終了時の高橋昂の球数は77球。1軍で100球以上を投じた経験がない高橋昂にとっては、効果的なジャブとなっていただろう。

 その中で六回の攻撃だ。左前打で出塁した中野が足でプレッシャーをかけ続け、サンズの四球を呼び込み好機を拡大。続くマルテは内角を狙った球が真ん中に入ったところを先制3ランとした。

 一発で流れを変えたように映るが、細かい積み重ねが制球ミスを引き出した結果とも言える。計算通りでなくとも、そうした形を作れるのは阪神に流れがある証拠だ。チーム状態は確実に上がってきていると感じた。

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