阪神 今季最大得点差で完封負け 好相性燕戦で投壊12失点 巨人負けて首位変わらず

 7回、奥川(11)の前に空振り三振に倒れた4番・マルテ
 ヤクルトに大敗し、スタンドへあいさつする矢野監督
 出番なく敗戦し、ファンにあいさつする佐藤輝
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 「阪神0-12ヤクルト」(7日、甲子園球場)

 あの巨人3連戦での熱狂はどこへ-。阪神は2安打に終わり、今季最大得点差での完封負けを喫した。この試合まで10勝3敗2分けと相性は良かったものの、打線はヤクルト・奥川を攻略できず、投手陣も崩れての大敗。ただ、それでも巨人が敗れたために首位をキープ。気持ちを切り替えて、8日から再進撃を図りたい。

 虎党が沸いたのは巨人ビハインドを伝える速報ニュースが流れた時だけだった。前カードの巨人3連戦を2勝1分けで首位を奪回した虎がまさかの大敗だ。辛くも首位は死守したが、今季8度目の完封負けにスタンドから怒号が飛び交う。厳しい表情で戦況を見つめていた矢野監督は、投打ともに敗因として挙げた。

 「バッテリーがどうしても先にポンポンといかれちゃうとね。点取られているところでリズムを作れないというのもあるし。それを巨人戦は逆転できてたけど、打者陣もそれを言い訳にはできない」

 試合終盤の粘り強さが影を潜めた。巨人戦で劇的ゲームを繰り広げた打線がわずか2安打と振るわず、20歳の奥川に4度目の対戦で初白星を献上。「確かに奥川はいいなと思ってたけど、その中でも、もうちょっと何かできる打線になっていかないと」と指揮官は打線に工夫を求めた。

 日替わりオーダーもこの日ばかりは機能しない。6月13日・楽天戦(楽天生命)以来、3カ月ぶりに糸井をスタメン起用したが、3打数無安打。4番・マルテは3打席連続三振と沈黙。大山、佐藤輝の不振から、後半戦でスタメンは10通り目。7試合連続で先制点を奪えず現状は苦しい。

 投手陣も大崩壊だ。先発・青柳が三回まで5失点の大誤算で「もうちょっとバッテリーに工夫できるところがあったんじゃないかな。1点は仕方ない部分はあるけど(三回の)3失点はちょっと重い」と指揮官。中継ぎ陣もズルズルと失点を重ね、被安打18は今季ワーストで最大得点差での敗戦に。4番・村上には全出塁を許すなど、攻めの投球が見られない姿がもどかしい。

 それでも2位・巨人が敗れ、首位はキープ。優勝を争う3チームはまだ決め手に欠けるだけに、今後も三つどもえは続きそうな情勢だ。矢野監督は「こっちとしてはどうやって対策していくかを考えないとね」と今後も対戦の可能性がある奥川への雪辱を誓った。混戦の中、連敗は避けたい。大敗を引きずらず、大事な2戦目へ仕切り直す。

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