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岡田彰布氏 混セ「三つどもえの争い」制するカギは下位球団を勝ち越すこと

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(63)が、球界の話題を深掘りする「岡田辞典」-。セ・リーグの優勝争いは三つどもえの様相となる中、阪神監督時代に巨人・原監督、中日・落合監督としのぎを削ってきた岡田氏の分析は?最後の勝負を10月と位置付け、まず下位チームとの対戦がカギを握ると解説した。

  ◇  ◇

 いよいよセ・リーグも各球団、残り40試合前後となってきたが、完全にAクラスの阪神、巨人、ヤクルトとBクラスの中日、広島、DeNAという形で分かれた。今の流れを見る限り、最終的な勝負は10月に入ってからになると思う。

 阪神は10月8日から敵地・神宮でヤクルト3連戦、週明けの12日から東京ドームで巨人戦が組まれている。このヤマ場までどう戦って行くかがキーポイントだ。三つどもえの戦いで気をつけなければいけないのが、Bクラスのチームとの対戦。もちろんすべてを勝てるわけではないから、とにかく3連戦を2勝1敗で勝ち越して行くことが求められる。

 意識しなければならないのは相手にスキを与えないこと。5日の阪神-巨人戦がそうだったように、終盤戦に入ってくると“ミス”がゲームの流れを変える。そしてBクラスのチームは来季に向けて、若手の起用が多くなってくるだろう。そこで出てきた新しい戦力が、時にものすごいピッチングやありえないようなバッティングをすることがある。

 そういう“とてつもないこと”を想定した上で、勝てるゲームはしっかり勝ち切らなければならない。そこに油断やミスが出ると、一気に勢いで持って行かれる可能性がある。上位との対戦は力関係を見ても五分五分になるだろう。だからこそ下位チームからどれだけ星を奪えるかが焦点になる。

 各チームの戦力を分析すると、阪神はやはり佐藤輝の復調が一番のテーマになるだろう。今はスタメンを外れるなど起用法が不透明になっているが、本来ならゲームに出て調整しなければならない選手。いくら練習で良い形になってきたと言っても、ゲームの打席では違う。ここからどう状態を上げて行くかが、10月に向けてのポイントになると考えられる。

 そして巨人は甲子園での3連戦を見る限り、救援陣に不安がある。制球に絶対的な信頼を置けるのは中川だけ。ビエイラ、デラロサはボールは速いがそこまでの制球力はない。他の中継ぎも同様で、こうなるとベンチが採れる作戦の選択肢が狭まる。

 思い切った満塁策などは慎重になるし、守備隊形も含め、計算できない部分が生まれると首脳陣は怖い。ブルペン陣を10月までにどう整備して行くかがテーマだ。

 最後にヤクルトだが、阪神に3勝10敗2分け、巨人に5勝10敗2分けと大きく負け越している中で、この位置にいるというのは非常に珍しい。下位に対して勝てるゲームをしっかり勝ってきたという印象だ。プロ野球の歴史で三つどもえの争いになると、上位同士の対戦成績は最終的に五分となる確率が高い。

 シーズン序盤とは違い、今は投打で戦力も整ってきている。ここから阪神、巨人に対して巻き返すような流れになれば、怖い存在になるだろう。

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