阪神・マルテ おかえり打!一挙5得点呼んだ満塁一掃 1カ月ぶり昇格即マルチ

 5回、マルテは右中間に走者一掃の適時二塁打を放つ
 5回、走者一掃の同点二塁打を放つマルテ
 5回、マルテは右中間に走者一掃の適時二塁打を放つ
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 「阪神5-8中日」(8月31日、甲子園球場)

 二塁ベース上の阪神・マルテは右腕を夜空に突き上げ、感情を解き放つかのように力強く振り下ろした。「素直にうれしかったよ」。1軍昇格即「3番・三塁」で先発出場し、一時同点の3点適時二塁打。たまっていた鬱憤(うっぷん)を晴らした。

 5点ビハインドの五回。4本の長短打で3点差とし、燃える助っ人が打席に入った。「あの場面で打つことができて良かったよ」。2番手・藤嶋の高めに浮いたスライダーを振り抜き、打球は右中間を真っ二つに破った。

 オールスター出場後、東京五輪期間中の公式戦中断に伴って一時帰国。7月25日に再来日して急ピッチで臨戦態勢を整えたが、後半戦のスタートは2軍だった。代わりに自身の穴を埋める役目だったロハスが連日の大活躍。1軍最大登録5人の外国人枠、また首の寝違えも重なって昇格は先送りになっていた。

 それでも懸命に牙を研ぎ続けて「しっかり準備することができたと思う」とM砲。ウエスタン・リーグは5試合の出場で打率・462、2本塁打、4打点。満を持して1軍に昇格したこの日、七回には全力疾走で遊撃内野安打をもぎ取るなど、敗戦の中で2安打3打点と存在感を示した。

 球宴前までの得点圏打率は・338。マルテを前半戦の野手MVPに選出していた矢野監督は「選球眼がいいし、勝負強いというところでは今日もその力を見せてくれた」と必要不可欠な1ピースだと再認識した。

 チームは背番号31が不在の間に首位陥落。苦境に直面している今、誰もが“ラパンパラポーズ”を待ちわびている。「こんなにも多くのファンの方に応援してもらっているから、100%のプレーを見せることをみんなと約束するよ」。心強い助っ人と共に、反攻の9月が始まる。

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