阪神・矢野監督、及川を絶賛「いい働き、本当に大きい」今後も勝ちパターン起用
「阪神3-0広島」(15日、京セラドーム大阪)
負ければ首位陥落となる一戦で、阪神は完封リレーで完勝。初戦黒星から連勝でカード勝ち越しを決め、首位の座を死守した。
矢野監督は「頭を負けてね、2戦目いい形で勝てて、今日でまた流れが止まると嫌なところですけど、流れを続けられました」と納得の表情だった。
先発の秋山は毎回走者を背負いながら粘り強い投球を披露。三回2死二塁の場面では、鈴木誠の強襲ライナーが右腕に直撃したが、続投して5回6安打無失点で8勝目を挙げた。
「秋山も粘るっていうことはすごく意識してくれていますし。ベンチでも粘るぞ、粘るぞってよく言っている姿を見るんでね。本当にその言葉通りのピッチングをしてくれています」と評価した。
六回からは継投策。2番手・及川、3番手・馬場、3番手アルカンタラと無失点で繋ぎ、最終回は東京五輪代表の岩崎が完封リレーを完成させた。
矢野監督は「及川は、昨日はイニングまたぎでしたし、きょうもしっかり抑えてくれましたし。中身もね。及川、馬場はしっかりした内容で抑えてくれるのでね。いいリズムでいけました」と目を細めた。
特に絶賛したのは及川の投球。「この2試合はいい働きをしてくれているのは本当に大きいし。どこも左(打者)が人数的にも多い状況もあるんでね。そういうところでもピッチャーが代わって、すぐ流れがそのままこっちに寄せるようなね」と話し、今後の勝ちパターンでの起用について「いや、今までも別にいってるからこれからももちろんいくし。まあまあそれだけの中身もしっかりしたものを見せてくれているのでね」と明かした。
スアレス不在のなか、五輪決勝以来の登板となった岩崎が代役守護神の役割を全う。「スグルはどの場面でもね、経験がありますし。こちらも自信を持って送り込んでいるんでね。スグルらしく、いつもいい意味で淡々とね。投げてくれました」と話した。