阪神・梅野 侍魂「結束力」で虎でもセ界一や!チーム合流、後半戦に向け再始動

 東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」で金メダルを獲得した阪神・梅野隆太郎捕手(30)が11日、後半戦の初戦となる13日・広島戦(京セラ)に向けて、甲子園の室内練習場で本格的に再始動した。日の丸で得た貴重な経験を糧に、虎の正捕手として次なる目標はリーグ優勝。稲葉ジャパンのような「結束力」でセ界を制し、日本の頂点まで駆け上がる。

 金メダル獲得の喜びもつかの間、梅野が甲子園の室内練習場で汗を流した。既に13日・広島戦から始まる後半戦へ臨戦態勢を整えている。「タイガース野球を貫いて頂点を目指したい」。阪神の正捕手は五輪で勝利の味を知り、より日本一への思いを強くしている。

 1次リーグから5戦全勝で頂点まで駆け上がった稲葉ジャパン。しかし、その道のりは決して平たんではなかった。梅野が先発した準々決勝・米国戦は延長十回タイブレークの末にサヨナラ勝利。準決勝・韓国戦、決勝・米国戦も息詰まるような接戦だった。

 梅野は「一人でも欠けていたらいけなかった。本当にチーム力、稲葉監督が言っていた『結束力』。チーム一丸となって戦えた」と勝因を明かす。「ああいう舞台で戦えたことは一生忘れない。闘志というか、戦う姿勢をこれからも大事にやっていきたい。後半戦を戦う上でいいものを得た」と実感を込めた。

 全5試合の中でフィールドに立ったのは準々決勝だけだった。ベンチで出場選手のサポートをする中で、新たな発見もあったという。「ベンチからいく人がいるからこそ戦えるんだなと感じることもできた」。勝負どころで出る代打、代走、守備固め…。それぞれが与えられた役割で結果を出す。その一体感に強さの秘訣(ひけつ)があった。

 「一人一人の役割をチームとして1試合にどう生かしていくか。(その大切さは)すごく肌で感じた部分がある」。選手が自身の仕事を完璧に理解し、勝利のために一丸となった稲葉ジャパン。「そういうチーム作りを、雰囲気作りを」。梅野は理想のチーム像を語り、先導役として「いい影響を与えられたら」と力を込めた。

 開幕から正捕手として奮闘し、リーグ2位の得点圏打率・385を記録した勝負強い打撃で前半戦首位の原動力となった。2位・巨人に2ゲーム差をつけ、いよいよ後半戦が始まる。「優勝、日本一を目指すために日々、勝てるキャッチャーとして取り組んでいきたい」。虎には、経験という“鎧(よろい)”を身にまとう侍梅野がいる。

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