阪神・原口 今季1号 一時逆転3ラン!代打の切り札や「出る場面で結果出し続ける」
「エキシビションマッチ、オリックス8-3阪神」(4日、京セラドーム大阪)
勝負強さが光る。阪神・原口文仁捕手(29)が2点を追う七回無死一、二塁から代打で登場し、左越えに一時逆転の3ラン。16年ぶりのリーグ制覇に突き進むチームに欠かすことはできない“必殺仕事人”。リーグ戦再開後も、そのバットに祈りを込める。
目の覚めるような鋭いライナーが「ドンッ」と左翼席の看板に突き刺さる。原口が一時逆転となる3ランを放ち、足早にダイヤモンド一周。後半戦も貴重な代打の切り札として期待のかかる男がさすがの勝負強さを見せた。
0-2の七回無死一、二塁。追い込まれながら、変化球を3球ファウルで粘った。「その中で真っすぐにいい反応ができて、いいスイングができた」と、高めへ浮いてきた149キロ直球を運んだ。
これがエキシビションマッチ6試合目の出場で初安打。さらに「今年はなかなかホームランが出ていなかった」と“今季1号”にもなった。「今後いいものが出てくる」と弾みになる一発だ。
今季は33試合に出場し、代打では30打数9安打で打率・300。後半戦はリフレッシュ休暇で一時帰国したマルテらの調整次第では、糸井の先発出場が増える可能性もある。そうなると、代打・原口にかかる期待はさらに高まってくる。
矢野監督も「ここぞという時は右(投手)、左(投手)関係なくいってもらうバッターなんでね」と後半戦も代打の切り札としての絶大な信頼を寄せる。
原口も自分の役割は十分に理解している。「もちろん、出る場面で結果を出し続けることがチームのためになると思っている。結果で応えられるようにやっていきたい」。一打席、一振りに全身全霊をかけて臨んでいく。後半戦も終盤の絶好機には「代打・原口」がコールされる。