阪神・岩崎、球宴手記 メッセから学んだ1球へのこだわり、1球の大切さ

 「マイナビオールスターゲーム2021・第2戦、全パ4-3全セ」(17日、楽天生命パーク宮城)

 有言実行の快投だった。初の球宴となった阪神・岩崎が五回に三番手で登場。全パの強力打者3人を、全球直球勝負のわずか10球で料理した。1回を無安打無失点のパーフェクト投球で、ファンの期待に応えた。デイリースポーツに寄せた球宴手記は以下の通り。

  ◇  ◇

 初めてのオールスターはあっという間でした。無事に終われてよかったです。

 13年に阪神へ入団してから3年間は先発を任されていました。その当時、先発ローテの一角だったメッセンジャーから学ぶことが多かったです。登板までの何日もある間の練習の姿勢や試合に関して。とにかくチームに勝つチャンスを与えることに徹するという姿勢、投球。そういうのを見て勉強させてもらいました。

 メッセンジャーから学ぼうと思ったのは、すごい感情を出す投手で1球に対して熱くなることもありましたけど、そうやって1球に対してのこだわりは強かったところです。そういう1球の大切さというのは、今も大切にしています。

 中継ぎへの配置転換は16年のシーズン終盤に告げられました。金本監督から「先発で十分やりきっただろう。俺は中継ぎで期待しているから、頑張ってくれ」という声をかけてもらいました。そうやって違う場所でも期待してもらっていることはすごくありがたいことだったので、何とか期待に応えたいと思っていました。

 これまでずっと先発として投げてきていたので、中継ぎは全てが新しい経験でした。先発の時よりも1球がすごく重くなってくる。そういったことで、後悔がないようにやるというこだわりはありました。

 大事なのは与えられたイニングをゼロで抑えることです。「しっかり3人で終えることができてよかったです」や「0点で抑えることができてよかったです」など一時、“塩対応コメント”としてファンの方の中で話題になっていましたが、文字で見ているからそう感じるだけだと思います(笑い)。当然、投げていて喜怒哀楽はありますし、その日、抑えても次の日に試合がありますし、同じ打者とやることもある。そういうことを考えると、感情の起伏がない方がいいんじゃないかなと思っているので、あまり感情は表に出さないようにしています。

 オールスターも終わり、侍の合宿も始まり、いよいよ東京五輪を迎えます。たくさんすごい選手がいる中で、その一人に選んでもらいました。何とか自分の100%の力を出して、期待に応えたいと思います。(阪神タイガース投手)

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