阪神逆転負けで首位陥落危機 拙攻連発 佐藤輝がプロ最多タイ1試合5三振のブレーキ
「広島4-3阪神」(4日、マツダスタジアム)
阪神は、逆転負けを喫した。ナイターでDeNAと対戦する巨人が勝てば勝率で下回り、首位陥落となる。
先制点は阪神だった。初回、近本が右翼線3塁打で出塁。続く糸原の一ゴロの間にホームへ生還し、打者2人で1点を先制した。
2死一塁の三回には、この日3試合ぶりにスタメン復帰したサンズが、6月18日・巨人戦(甲子園)以来となる14号2ランを放ち、点差を広げた。
だが、その後逆転を許す。4-3の五回無死満塁の絶好機にはマルテが捕邪飛、ドラフト1位・佐藤輝(近大)が空振り三振、大山が三ゴロに倒れた。佐藤輝は九回1死一、二塁でも空振り三振に倒れ、プロ野球ワーストタイ記録、セ・リーグの新人野手では初となる1試合5三振の屈辱を味わった。
広島に7連勝中だった先発・秋山はまさかの3回4安打2失点で降板。3点リードの三回、1死二塁から菊池涼に中前適時打を浴びると、1死一、三塁に小園の犠飛で1点差とされた。
すると、直後の四回に矢野監督が秋山を交代させる決断を下す。大山、中野の連打などで好機を迎えた2死一、三塁。秋山の打席で、指揮官は代打・原口を宣告した。だが、原口は右飛に終わった。
リリーフ陣をつぎ込み逃げ切りを図ったが、3番手のドラフト8位・石井大(四国ILp)が五回2死一塁で鈴木誠に中前打を浴び、2死一、三塁のピンチを招いて降板。後を受けた岩貞が坂倉に左越え2点適時二塁打を許して逆転を許した。