阪神OB・横田氏 サプライズに涙 「夢授業」生徒たちが「栄光の架け橋」合唱

 オンラインで夢授業を行う横田氏(本人提供)
 横田氏の夢授業に参加する生徒と教職員
 教職員の質問を聞く横田氏
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 脳腫瘍の闘病を経て2019年に現役引退した元阪神の横田慎太郎氏(26)が14日、児童自立支援施設「阿武山学園」の併設校・大阪市立弘済小中学校分校のキャリア教育推進プログラム「夢授業」の講師役をオンラインで務めた。昨年に脊髄腫瘍を患い、2度目の闘病生活も不屈の精神で乗り越えた同氏。目標を持つ大切さを説き、最後は子供たちからのサプライズ演出に涙した。

 横田氏は「目標を持って、その目標から逃げずに前に進み続ければ幸せな瞬間は必ずきます」と熱く語り掛けた。カーテンの隙間から西日が差し込む午後の講堂。全校生徒37人に加え、教職員30人も画面に映る同氏を食い入るように見つめた。

 約1時間30分の夢授業。横田氏は自身の半生を振り返り、脳腫瘍を患った後の壮絶な闘病生活も明かした。「家族をはじめ、多くの方々が支えてくれたおかげで乗り越えられました」。質問コーナーで男子生徒から現在の目標を問われると、迷うことなく即答した。

 「今は苦しんでいる方々の力になりたいです。世の中のお役に立ちたいです。そう思いながら生きています」

 児童自立支援施設「阿武山学園」の併設校には家庭や学校にうまく適応できず、何らかの困難等を抱える児童・生徒が在籍している。柴田好生教諭(30)は言った。「子供たちの目が輝いていました。本当に感謝です」。

 最後に生徒たちはサプライズでゆずの「栄光の架橋」を合唱。それは横田氏が闘病生活を送っていた当時、よく聞いていた思い出の曲だった。「僕の方が逆に勇気づけられました。感動しました」。夢先生は思わず涙した。鳴りやまない拍手に心を震わせ、かけがえのない時間をかみしめた。

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