阪神・大山 先制V8号2ラン!さすが4番や9点爆勝点火「借り返せてよかった」

 「楽天1-9阪神」(12日、楽天生命パーク宮城)

 体全身の感覚、すべてをボールに合わせた。張り詰めた展開をぶち破るために、ただ来たボールを打つ-。阪神・大山が全神経を注いだ2球目、外角いっぱいの直球をこん身の力で振り抜いた。高々と舞い上がり、右翼席に突き刺さった白球。先制の8号2ランが田中将を打ち砕き、猛虎打線に火をつけた。

 「マルテが出塁してくれたので。次に繋ぐというか。テル(佐藤輝)、サンズと長打があるバッターがそろっているので、後ろにつなぐという気持ちでスイングした結果がいいスイングになった」

 レジェンド右腕を前に、無安打と完璧に抑え込まれていた中での四回だ。2死からマルテが四球を選び、この試合初めて出塁した。ようやく生まれた流れを変えるチャンス。4番は逃さなかった。主導権を握る豪快弾だ。

 4日のソフトバンク戦以来となる一発。「ここ数試合、自分で流れを止めているというのがあったので、借りを返せてよかった」。この打席まで10打数無安打と結果を残せていなかっただけに、待望のアーチとなった。

 主砲の一撃にルーキーのバットも奮起する。1点リードの六回には佐藤輝が右翼席へ16号ソロ。3日のオリックス戦以来3度目のOSアベック弾で打線を活性化させ、田中将に対し、チームとして09年以来の勝利をもたらし、3240日ぶりの本拠地黒星を付けた。

 試合を決めた一撃をきっかけに復調を図る。ここまで交流戦は打率・231、3本塁打、10打点。「(調子を)上げていかないといけないですし。調子が悪い、いいとかではなくて、その時の仕事をしないといけないと思う。もう一回、反省して、いいところと悪いところを見返して、これからも頑張ります」と打撃を見直す考えを示した。

 交流戦も残り1試合。つかんだ流れは離さない。「大事な試合になってくると思うので、何とかチーム全員で勝てるように頑張ります」。猛虎の主将が先頭に立ち、最高の形で締めくくる。

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