阪神・西勇、古巣撃ち&7回2失点 12球団星霧散も矢野監督「らしくなってきている」

 「阪神2-5オリックス」(1日、甲子園球場)

 阪神は同点の八回にミスも絡んで勝ち越しを許し、関西ダービー初戦を落とした。先発した西勇輝投手(30)は、7回2失点の投球に加えて適時打を放つなど投打で奮闘したが、12球団勝利とはならなかった。チームは5月14日を最後に連勝がなく、白星と黒星が交互に続く状況となっているが、まずは2日、連敗阻止といきたいところだ。

 西勇が投げて、打って、走って、勝利への執念を体現した。古巣オリックスとの関西ダービー第1ラウンド。“弟分”の山岡と白熱の投手戦を演じ、一歩も引かなかった。史上19人目の12球団勝利は逃したが、7回5安打2失点の力投でエースの意地を見せつけた。

 二回に紅林の適時二塁打で先制点を許し、四回には併殺崩れの間に2点目を献上。攻撃陣が山岡に大苦戦する中、甲子園に重苦しい雰囲気が漂った。だが、背番号16のバットが流れを変える。五回2死一、二塁のチャンス。難敵右腕の変化球を思い切り振り抜いた。

 黒土で弾んだ打球は三塁手・宗の前でバウンドが変わり、そのまま左翼の芝を転々。二走・サンズが一気にホームへ生還し、二塁ベースに到達した西勇は右手でガッツポーズをつくった。今季初安打は反撃ののろしを上げる適時二塁打。近本も右前適時打で続き、一時同点に追いついた。

 中盤以降は多彩な変化球をテンポ良く両コーナーに投げ分け、6試合連続2桁安打中だった猛牛打線を圧倒。七回2死の場面で宗を低めの変化球で空振り三振に仕留めると、力強く「ヨッシャー!」と雄叫びを上げた。

 矢野監督も「だいぶ勇輝(西)らしくなってきていると思うし、内容も別に悪いとは思っていない」と力投を称えた。5月は4試合の登板で0勝1敗、防御率4・50。苦しい1カ月を過ごしたが、指揮官は「状態は上がりつつあるかなと見ている」と分析している。

 2番手の岩崎が八回に勝ち越され、チームは敗戦。自身はこれで4月27日・中日戦から、6戦連続で白星なし。それでも「チームの勝利に貢献するため、しっかり腕を振って投げていきたいと思います」という前日の言葉通り、最後まで諦めない姿勢を示した。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス