岡田彰布氏 阪神は「143試合分の18試合」という意識で戦ってほしい
25日から2年ぶりに開幕する交流戦。2位・巨人に4・5ゲーム差を付けてリーグ首位を走る矢野阪神だが、過去15年の交流戦通算成績は165勝176敗13分けとパ・リーグ相手に分が悪い。3週間で戦う18試合の成績が、目標である16年ぶりのリーグ優勝を左右するといっても過言ではない。そこで、悲願成就に向けたデイリースポーツ評論家からの提言、記録担当からのワンポイントアドバイスをお届けする。
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いよいよ交流戦が開幕するが、純粋な力関係でいくとやはりパ・リーグ優位という形になってくるだろう。現在、パ・リーグは順位が詰まっており、セ・リーグに対して「取りこぼしはできない」という意識で戦ってくるだろう。
セ・リーグで貯金16、2位に4・5ゲーム差をつけている阪神に対して言えることは、「交流戦18試合」ではなく「ペナントレース143試合分の18試合」という意識で戦ってほしい。まだ残り100試合以上ある中で、この18試合をガムシャラに勝ちに行かなければならないほど、現在のチームは危機的状況にはない。
イメージ的には試合を戦っていく中で、勝ったり負けたりを繰り返し、最終的に5割くらいで4・5ゲーム差をキープできれば十分。ここでエンジンをかけてしまって今後の戦いに響く方が怖い。
過去に13ゲーム差をひっくり返されたこともあるわけだし、余裕を持って交流戦を戦ってほしい。例えば調子が上がらない選手の状態を上げていくということをサブテーマに置いてもいいかもしれない。シーズンが佳境を迎える10月には一試合、一試合が勝負になる場面が必ず来る。“優勝への過程”として、この交流戦をどう戦っていくかが焦点になるだろう。
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