甲子園逃し阪神・西純に変化 高校時代の女房役・横関隼さんが明かす

 「阪神3-1ヤクルト」(19日、甲子園球場)

 プロ初登板初先発の阪神・西純矢投手(19)が、5回無安打無失点でプロ初勝利を挙げた。西純と創志学園時代にバッテリーを組んだ横関隼さん(19)=愛知学院大=がプロ初勝利をテレビで見届け、高校時代の思い出とともにデイリースポーツに手記を寄せた。

  ◇  ◇

 大舞台に強いので、やってくれる気がしていました。やっぱり何か持っている。ファンとして、元チームメートとしてうれしかったです。

 高校の時から、ボールを受けていて絶対にプロに行くと思っていました。今まで受けてきたピッチャーの中で群を抜いていたので。真っすぐとかスライダーの球種の質もですが、一番は強気に逃げない姿勢がすごかった。

 一番印象に残っているのは高校2年の春、秀岳館との練習試合。内角の直球をレフトにホームランを打たれた。それでも、次の打席も絶対に抑えてやると、同じ打者に内角攻めをした。結果は打たれてしまったんですけど、そういう姿勢がプロ向きだなと。闘争心がすごかったのを覚えています。

 そして西の成長を感じたのは18年11月3日の中国大会準決勝で広陵高校に敗れて、甲子園出場を逃した試合の後。八回に味方の失策が絡んで、6点を取られ、激怒していた西が周りを見るようになった。これは自分の態度がバックを守りにくくしていると感じたからだと思います。

 大会後から主将に就いた僕のサポートをはじめ、チームを引っ張るようになった。それまで何でも一人でやっていた西が、みんなの力を借りるようにもなりました。後輩の失策に対しても「OK、OK!俺がカバーする」と鼓舞。周りの選手も守りやすくなって、西が投げたら勝てるという感じになりました。

 最終的に3年生では甲子園に届かなかったですが、西の態度が変わって、主将の僕もすごく助かりました。甲子園で注意こそされましたが、ピンチの時にほえたり、ガッツポーズをする。あれも西らしさだと思います。これからも強気の投球が見たいです。

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