阪神・近本 猛打ショー 伝統の一戦2001試合目痛快逆転勝ち!再び4・5差

 TG戦2001試合目を勝利で飾り、笑顔でタッチを交わす近本(中央)ら阪神ナイン(撮影・佐藤厚)
 4回、近本はこの日2本目の適時打を放つ
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 「巨人5-6阪神」(16日、東京ドーム)

 今年の猛虎打線は“梅雨知らず”-。阪神が巨人との通算2001試合目で痛快な逆転勝ちだ。近本光司外野手(26)が2本の適時打を含む3安打2打点。次代を担う選手会長が5カード連続勝ち越しに貢献した。今季のデーゲームは負けなし15連勝で、貯金は今季最多タイの16。2位・巨人と再び4・5差とした。

 新たな時代の幕開けを勝利で飾った。2001試合目となった伝統の一戦。近本はゲームセットの瞬間、険しかった表情を一気に緩めた。

 仲間と懸命に守り抜いたわずか1点のリード。「1勝ですけど、この1勝はただの1勝ではないと思いますし、とても大きい1勝だと思う。巨人はシーズンとおして勝たなければいけない相手」。選手会長は逆転して、宿敵との接戦を制したことに大きな価値を感じ取った。

 巨人撃破の道を切り開いた。2点を追う三回1死二塁。反撃のチャンスを無駄にはしなかった。見逃し、ボールと外角球が続いた後の3球目。左腕・今村の内角シュートを狙った。鋭い打球は右前で弾み、二走・中野が生還。「すぐに取り返せてよかった」。1点を返し、打線を勢いづけた。続くマルテの遊ゴロに相手の失策が絡んで同点。すぐさま試合を振り出しに戻した。

 初回にも左前打を放っており、一度火が付いたバットは止まらない。四回、陽川の2ランで2点を勝ち越した後の2死二塁。平内のカットボールを中堅後方へはじき返した。貴重な追加点となる適時二塁打。「何点あっても足りないくらいの試合だと思うので、後ろにつなげるように」。今季3度目となる猛打賞で試合の流れを引き寄せた。

 快進撃を止めるわけにはいかない。昨年12月から選手会長に就任。今春キャンプ最終日の手締めのあいさつでは、円陣の中央で「今年からは黄金期に入ります」と宣言した。今季はベテランが抜け、自身と同世代が中心となった。「全体が若いので、いい状態ができたときに継続しやすいと思う」。過渡期にあるチームを常勝軍団に築き上げたい。だからこそ首位を走る中、敵地で今季初めて巨人に勝ち越したことに意味があった。

 貯金は今季最多タイの16。2位・巨人と再び4・5ゲーム差に広げた。「いい仕事ができた1日だったと思います」と近本。頼もしい切り込み隊長が、矢野阪神をけん引する。

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