阪神・小林「シンプル考えて」6戦0封!生きた安芸C 久保田コーチの助言

 最近の試合で活躍した阪神の選手を深掘りする。16日のヤクルト戦(甲子園)で移籍後初ホールドを挙げ、移籍後初のお立ち台に立った小林慶祐投手(28)は昨季トレードでオリックスから加入。今春キャンプは2軍で過ごした中、安芸で磨いた技術、メンタルの変化などを語った。

  ◇  ◇

 小林は16日・ヤクルト戦(甲子園)で大仕事を果たした。2点リードの六回2死一、二塁。藤浪からバトンを受けると、内川を直球で空振り三振。回をまたぎ、七回先頭の西浦もフォークで空振り三振に斬った。

 圧巻の投球。2軍の安芸キャンプで一番多く投げ込みを行った努力の男がついに脚光を浴びた。キャンプでは久保田2軍投手コーチに目をかけられ、たくさんの助言を受けた。

 「よく声をかけてくださり、打席に立って打者目線でアドバイスをくれたので、本当に生きてると思います」

 オリックス時代の17年には35試合に登板したが、その後は成績が低迷。移籍1年目の昨季も阪神では2試合の登板に終わり「悔いしかない1年だった」とオフに今季へかける思いを打ち明けていた。

 再起をかけて臨んだ今春キャンプ。右打者の外角への制球と、フォークを投げた後の直球の制球を重点的に取り組んだ。前夜はその課題をクリア。「低めっていうのは意識しまくっている。それが昨日は良く出てくれた」と、努力が報われた。

 今季、6試合の登板で無失点。その背景には「シンプルに考える」というメンタルの変化もあった。「僕の中で考えすぎるっていうのが一つの問題。投球内容で気持ちが浮き沈みすることがあった」。右腕の課題に福原、金村、両投手コーチは「考えすぎない」と助言。その言葉で変わることができたという。

 技術はもちろん、精神的にも強くなった。目指すのは七回の男。16年ぶりの悲願を狙う矢野阪神にとって、頼もしすぎるリリーバーが現れた。

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