【岡田彰布氏の眼】審判団の説明が必要では?阪神の勝因は序盤の6点

 「阪神6-2巨人」(6日、甲子園球場)

 阪神、オリックスで監督を歴任し、デイリースポーツ評論家を務める岡田彰布氏が6日、甲子園で行われた阪神-巨人戦を視察。中断を挟まず、突然のコールドゲームになったことについて「ファンのためにも説明すべき」と指摘した。阪神の勝因には序盤の6点を挙げ、いまだ本塁打が出ていない大山については、打率を最優先に置くことで本塁打は増えると説いた。

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 七回終了時の突然のコールドで、何とも言えないゲームになってしまった。審判団はファンのためにも、きちんと経緯を説明しないといけない。仮に競った展開になって1点差であっても、同じようにコールドゲームを宣告していたのか-。やや疑問が残る形になったし、両チームの監督にも宣告前に説明すべきだろう。

 ただ阪神にとってはラッキーな展開になった。西勇以外の投手を使うことなく初戦を取れた。最終盤にリリーフで出て行くピッチャーがぬかるんだマウンドで投げることを考えれば、助かったと思う。そして勝因を挙げるとすれば、打線がつながって効果的に奪った序盤の6点だろう。

 その中で4番・大山にも開幕戦以来のタイムリーが出た。しかし、打席では少し焦りが見えている。試合前まで打率は1割台で、いまだ本塁打が出ていない。第1打席で結果はファウルとなったが、外角の球を左翼ポール際へ持って行った際、フォロースルーで右手がバットから離れていた。そういう強引さも時には必要だが、今は「本塁打を打ちたい」という意識が強いように感じる。

 ただ今は打率を上げることを最優先に考えた方がいい。打率が上がれば精神的にも余裕が生まれるし、相手バッテリーも「ヒットを打たれたくない」という配球に変わる。そこでコントロールミスが生じるし、その失投を捉えていけばいい。

 同じようなケースとして名前が挙がるのがT-岡田。オリックスを指揮した2010年に本塁打王を獲得したが、序盤は打率、本塁打ともに低迷した。そこで「レフト線へ二塁打を打て」と指示した。打席でホームランではなく、ヒットを狙えという意識を徹底させた。

 そこから打率は上昇し、本塁打数も増加。ヒットが出れば自然とホームランも出てくる。とにかく打率を最優先に-。その意識で打席に立ってほしい。

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