阪神ドラ1佐藤輝 開幕デモ13発!偶然BGMももクロメドレーに柵越えメドレー

 フリー打撃で快音を響かせる佐藤輝
 右翼の守備につきノックを受ける佐藤輝
 ナイター照明を背にバットを振る佐藤輝
3枚

 ももクロメドレーをバックに、“開幕デモ弾”や!阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が25日、ヤクルトとの開幕戦へ向けて神宮で最終調整を行い、フリー打撃で13本の柵越えを放った。ももいろクローバーZの曲が球場に流れる中、最後はバックスクリーン弾締め。スタメン予定の開幕戦でも、怪物が豪快な一撃を叩き込む。

 心地良いメロディーが、神宮に響き渡ると佐藤輝のバットが面白いように軌道に乗った。開幕戦前夜のナイター練習。打撃練習に向かった瞬間、タイミングを合わせたようにももいろクローバーZのメドレーが流れた。最高のBGMを背に、開幕戦への“デモ弾”をかっ飛ばした。

 右へ、左へ、中央へ-。フリー打撃では次々とスタンドへ放物線を描く。圧巻はラスト57スイング目。バックスクリーンを越え、着弾した打球の衝撃音が鳴り響いた。周囲の誰もが自然と打球を目で追うほどの豪快弾だった。

 ももクロのBGMは、ももクロファンの通称“モノノフ”を公言している佐藤輝への粋な計らいかと思われたが、実は違った。球場関係者は「有線なのでたまたまです」と説明。この新人、やはり何かを“もっテル”のか。そして『走れ』→『GET Z, GO』→『何時だって挑戦者』→『吼えろ』→『背番号』→『On Your Mark』の順番に流れる6曲に、佐藤輝は打席の中でピンときていた。

 「アルバム、『田中将大』が流れていたので!」。大好きなアイドルの楽曲を聞いて力に変えられるのが、怪物ルーキー・佐藤輝。楽天のスーパーエースに贈られたアルバムが活力となったようだ。

 神宮では、大学2年時の明治神宮大会と、今月16日のヤクルトとのオープン戦で本塁打を放っている。イメージはいいに違いない。「(神宮との相性は)いいんじゃないですかね?分からないですけど。しっかり明日打って、相性をよくしたいと思います」。開幕戦、狙うのはもちろんホームランだ。

 「ホームランというのが一番、野球で面白い、楽しいことだと思うので、それを出せたらいいかなと思います。ホームラン、打ちたいですね」

 矢野監督の期待も大きい。「10年目みたいなプレーやし、緊張しているか分からない。ある意味、鈍感力がプラスの意味である」と新人離れした立ち居振る舞いに最敬礼だ。

 取材に応じる佐藤輝は、まるで遠足を待つ少年のような屈託のない笑顔を浮かべていた。「3・26」が記念すべき日。神宮での第一歩から佐藤輝は、軌跡を描いていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス