阪神OP戦V 12球団1位の打率と本塁打 矢野監督「佐藤輝が入って打線に面白み」

 「オープン戦、オリックス1-1阪神」(21日、京セラドーム大阪)

 ゲームセットから約1時間半後、チームにうれしい知らせが届いた。同率首位だったソフトバンクが広島に敗れ、阪神の5年ぶりのオープン戦Vが決定。9勝2敗2分け。投打のレベルアップに、矢野監督は充実の表情だ。

 「当たり前の基準を上げていこうとずっと言ってきた。それぞれの選手の基準が上がった結果が、数字にも出てると思うし、俺自身もいろんなところで手応えを感じた」

 オリックス3連戦に虎の強さが凝縮されていた。相手先発は山本、宮城ら難敵が続き、この日は山岡に6回まで5安打、10三振と苦戦。それでも、数少ないチャンスをモノにしてみせた。

 1点を追う五回だ。1死から梅野が左翼・吉田正のグラブをはじく二塁打で出塁すると、続く木浪が右翼フェンス最上部に直撃する適時二塁打。「梅野さんがいい形でチャンスを作ってくれたので、絶対にかえすという強い気持ちを持って打ちました」。20日の同戦でベンチスタートとなり、その悔しさが打球に乗り移っていた。

 指揮官は「佐藤輝が入って、打線にも面白みが出てきた」とテル効果を実感。積年の課題となっていた得点力向上については大きな進歩を見せた。オープン戦打率・267は12球団1位、同17本塁打は断トツだ。投手陣でもドラフト2位・伊藤将(JR東日本)、同8位・石井大(四国ILp・高知)が新風を吹き込み、加治屋らの加入でブルペンもより強固になった。

 今季は9回打ちきりとなることが濃厚で「早めに仕掛けることもあり得ると思うし。惜しみなくいきたい」と積極采配を掲げた矢野監督。キャンプから競争を掲げ、戦力の底上げに十分な手応えがある。「目指すところはまだまだ上。シーズンで成長していける自信はあります」。今年は「3・26」からロケットスタートの予感だ。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス