阪神ドラ1佐藤輝、OP戦本塁打王 ドラフト制後の新人史上初「一つの自信に」

 「オープン戦、オリックス1-1阪神」(21日、京セラドーム大阪)

 本番も頼むで!!阪神はオリックス戦に引き分け、同率で並んでいたソフトバンクが敗れたため、5年ぶりのオープン戦優勝を勝ち取った。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=は、蓄積疲労で最終戦を欠場したが、ドラフト制後の新人では初となるオープン戦本塁打王を獲得するなど打線をけん引。待ちに待った3・26、怪物新人は万全の状態でグラウンドに立つ。

 オープン戦最後のゲームに、佐藤輝の姿はなかった。結果的に優勝が決まったハイタッチをグラウンドで交わすことはできなかった。それもすべてはシーズンのため-。プロ入り初めて実戦を欠場したものの、ドラフト制後の新人で史上初となるオープン戦本塁打王に輝いた。

 試合前は全体アップに参加し、右翼の守備位置でのノックや打球を追った。ただ時折、両膝に手をつくほど疲労の色が濃くにじんでいた。フリー打撃は回避。矢野監督は「全体的に体の疲れはもちろんあった。見に来たファンに申し訳ないけど、ここで無理さしてもっていうのがあったんで」と説明した。

 1958年に新人だった長嶋茂雄(巨人)がマークした7本塁打には到達できなかったが、圧倒的な存在感でチームを5年ぶりのオープン戦優勝へ引っ張った事実は揺るがない。打率・302、6本塁打、9打点。オープン戦本塁打王に輝き、喜びの声を口にした。

 「オープン戦の数字なので、もちろん大事なのはこれからですけど、そういう数字を残せたことは一つの自信にはなりました」

 プロの一線級と対戦できた約3週間で手応えを深め「甘いところに来たボールはしっかり自分のスイングができれば捉えることができると感じました」。その一方、1軍で活躍し続けるために重要視する部分も明かす。

 「足りていない部分はいっぱいありますけど、一発で捉える確率であったり、ボール球をしっかり見極める力というのはまだまだこれから磨いていかなければ」。最大の特徴とも言えるパワーを生かすためにも、確実性を高めていくことがカギになることを自覚している。

 開幕まであと4日。まずは疲労を取り除き、万全の状態へ整えていく必要がある。「打撃フォーム、コンディションも含めて自分にできる準備をしっかりして万全の状態で開幕に臨みたい」。ここまでに得た大きな自信と覚悟を胸に-。入団会見で掲げた30発超、そして新人王を目指す挑戦がいよいよ始まる。

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