阪神・大山 開幕任せろ2打点 七回、三塁塁審直撃打でV撃
「オープン戦、オリックス1-3阪神」(19日、京セラドーム大阪)
仲間が作ってくれたチャンスに集中力を研ぎ澄ました。主砲の意地。タテジマの4番を張る阪神・大山が、体を鋭く回転させ、最後は片手でバットを振り抜いた。均衡を破る一打。虎を背負う男が試合を決めた。
「ああいうところで打点を挙げるのが仕事だと思う。2アウトから仕事ができることで信頼も上がってくると思うので、そういった打点を増やしていきたい」
同点の七回だ。2死から安打と四球で一、二塁の好機を作り、主将が打席に立った。1ボール1ストライクからの3球目、富山のフォークに反応。鋭い打球は三塁・大下の左を抜け、三塁塁審に直撃した。打球がファウルグラウンドを転々とする間に二走・糸原が勝ち越しの本塁に生還。終盤に訪れたチャンスをものにした。
得点圏で仕事を果たした大山。1点ビハインドの三回には満塁の場面で一ゴロを放ち、同点打とした。「何とか1点というところだったので。(点を)取れるときに取るというのがチームのテーマなので」と体現した。
開幕まで残り1週間を切った。「しっかりやることはやっていきたい。オープン戦もいい感じでやれているので。とにかく油断だけはしないようにやっていくことが大事」。万全の準備を整え、2021年シーズンに挑む。