阪神“1985年”超え サンズがOP戦17発目 佐藤輝に触発「心強い」

 「オープン戦、西武3-5阪神」(17日、メットライフドーム)

 本塁打攻勢を締めくくったのは、サンズの一撃だった。好球必打。甘いボールを完璧に捉え、ドーム内に快音が響き渡る。足早にダイヤモンドを一周し、右手をヒラヒラとさせたハッピーハンズでナインと喜びを共有だ。

 打った瞬間、誰もが本塁打を確信した。4点リードの六回1死。真ん中高めに浮いた直球を逃さず、フルスイングした。マウンド上の井上もただただ打球の行方にぼう然とするしかない。中堅左に突き刺さる3号ソロで試合を決定づけた。

 昨年は開幕前に打撃不振に陥った助っ人。1年目の経験を元に2年目の今季、昨季見せた好調期の打撃を持続させることを約束する。

 「もちろん一年通して活躍するのが目標だから、昨年の良いところも悪いところも自分の中で整理して、ここまでやってきたし、シーズンに入っても昨年の前半のような状態をずっと維持できるように頑張るよ」

 守備でも気合十分だ。左翼の守備に入ったサンズは、五回2死二、三塁のピンチで森の浅い飛球をスライディングキャッチ。「捕ったことで秋山にとっても良い終わり方ができたから良かったと思うね」と表情は明るい。

 後ろを打つ佐藤輝の打撃は刺激になっている。「シーズンもこのラインアップでいくのであれば、ああいった好打者が自分の後ろにいてくれるのはすごく心強い」と新人ながら、打線の核になりつつある後輩に最敬礼だ。

 佐藤輝、板山、サンズの3本塁打でオープン戦のチーム本塁打数は計17本塁打となった。バース、岡田、掛布を擁して日本一を達成した1985年の15本を超え、公式に残る2010年の球団最多22本の記録到達も現実味を帯びてきた。

 マルテ、大山、サンズの中軸に佐藤輝が続く破壊力満点の打線。両助っ人と左右の和製大砲のバットがチームの命運を握る。

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