【狩野恵輔氏の眼】阪神・秋山の状態の良さが際立った 第1クール総括

 「阪神春季キャンプ」(宜野座)

 今クールを見て、ブルペンでは阪神・秋山の状態の良さが際立った。昨年と比較して大きな違いを感じさせたのは、左足を踏み込んだ時の胸の張り。ここがしっかり張れることによって、多くのメリットが生まれる。

 まずしっかりと“弓を引く”ような形になることで、ボールに力強さが生まれる。さらにグラブを持った左手がよりホーム側へ出て行くことで、リリースポイントも“前”に出てくる。すると打者との距離が縮まることで体感速度は増す。

 今キャンプは直接、会話することができないため、LINEを通じて本人に聞くと「いい感じです」という答えが返ってきた。下半身もしっかりと使えていることで、投げ終わりには飛び跳ねるような形でフィニッシュしている。これは状態の良さを示している証拠だと思うし、ボールにもしっかりと力が伝わっている。

 昨年、チームトップタイの11勝をマークして今季も先発ローテの一角を任されることになる。このクールを見る限り、昨年以上の成績を残せるイメージがあるし、早い段階で状態を上げてから一旦、落とす。そこから開幕に向けての調整ができればいいと思う。

 一方で打者の方に目を向ければ近本の雰囲気が変わったようにも感じる。今年は選手会長というポジションを任されたことで、個人の調整だけでなく、全体を見ながらメニューを調整している。

 かと言って変に緩んだりとか、ゆっくりやっているようにも見えない。非常に良いバランスで取り組んでいるなと言うのが目についた第1クールだった。

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