阪神巻き返しのキーマンは?デイリースポーツ評論家・中田良弘氏が宜野座キャンプ視察

 プロ野球が1日、キャンプインした。コロナ禍で無観客となり、例年と違う雰囲気の中、16年ぶりの優勝を目指して阪神は沖縄・宜野座でキャンプをスタート。阪神OBでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏は宜野座を訪れ、巻き返しのキーマンを見つけた。

 初日から新人とチェン以外がブルペン入り。その中で一際目を引いたのが、5年目の小野泰己投手だ。「下半身が安定しているね。下半身がぶれないから上半身がぶれない。踏み込む左足に体重がしっかり乗り、リリースポイントも安定していた。球にもキレがあった」と、首脳陣に最高のアピールができた投球練習だったという。

 いきなり150球を投げ込んだ右腕だが、2019年の春季キャンプで右肘に違和感があり、その影響もあって0勝。昨年は1軍登板もなかった。プロ2年目の18年には7勝を挙げ、将来を期待されただけに、最近2年間は不甲斐ないものだったに違いない。「私も現役時代に故障で苦しんだので分かるが、投手が思いように投げられないのはつらい。だが、これを乗り越えれば精神的な強さも得ることができる。小野にとっては大事な年になるし、期待したいね」。

 現在、阪神の開幕ローテは西勇、高橋、青柳、秋山までは濃厚だが、あとは不透明な状況。藤浪や外国人などライバルはいるが、「小野にはチャンスがあるんじゃないかな。万全ならば十分に割り込んでくる力はある。先発争いの候補に入るだけでも、先発投手陣の層に厚みが出るし、このキャンプでアピールして欲しい」と、ローテ争いに割り込むことを願った。

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