阪神・井上広大外野手（１９）が鳴尾浜での練習後、１軍キャンプの主役を狙うと宣言した。高卒２年目で初の１軍メンバー入り。最年少らしく、がむしゃらな姿勢で挑む。

　「１年間やってきた部分というのもあるので、周りの人に負けないぐらい元気出して、一番自分が目立つぐらいの気持ちを持って、取り組んでいけたらなと思ってます」

　キャンプでは３学年上のドラフト１位・佐藤輝が注目を集める。同じ大砲候補で外野のポジションを争うライバルだが、プロでは井上が１年先輩だ。昨季は２軍戦６９試合に出場し、打率・２２６、９本塁打、３６打点。終盤には１軍でプロ初安打も放った意地もある。

　おとなしいイメージも返上する。「受け身にならずに、どんどん前を向いて頑張っていくところ、気持ちを前面に出していくところを見てもらえばなと思います」。とにかく声を張り上げ、存在感を高めていく。

　２月４日の紅白戦出場は決定的。「やっぱり結果を出したいというのもあるんですけど、今までやってきたことを忘れずに、しっかりやっていけたらなと思います」。人生初の沖縄で過ごす１カ月を全力で駆け抜ける。