阪神・矢野監督 新外国人2投手は先発、競争激化に「先発で何勝やろと期待」

 阪神の矢野燿大監督(52)が30日、オンライン取材に応じ、獲得に成功したチェン・ウェイン(35)=前ロッテ=とラウル・アルカンタラ(28)=前韓国・斗山=の両投手の先発起用を明言した。外国人8人態勢の中、2人を同時に登録する起用法も示唆。12球団最強の先発ローテーションを結成し、16年ぶり優勝へ向け、新戦力の活躍と他の投手陣との相乗効果にも期待した。

 2005年以来の頂点へ向け、準備は整いつつある。順調に進んだ今オフの補強。中でも投手陣はさらに厚みを増した。新加入のチェンとアルカンタラについて、矢野監督は「先発で入っていきながら、やっていくことを描いている」と先発起用を明言した。

 今季、戦う上で痛感させられたのは宿敵巨人との差だ。8勝16敗と唯一負け越した相手で、同カードはチーム打率・222、74得点と攻撃面でも苦戦した。勝率アップには先に点を与えないことだ。

 「巨人と試合をしていると、向こうの先発投手からなかなか点を取れない中で1、2点取られて、向こうに有利に進んでいっていた。先発でこちらがリズムをつくった状態で戦っていけるというのはね。巨人以外のチームにも通用する戦いになってくる」

 経験豊富なチェン、韓国リーグ20勝で最多勝に輝いたアルカンタラの加入は頼もしい限りだ。今季の先発はエースの西勇を筆頭に秋山、青柳、高橋が主に担った。復活の兆しを見せた藤浪も来季はローテ候補に名前が挙がってくる。

 激化が見込まれる先発ローテの座。矢野監督は「先発で何勝するんやろという期待がすごくある」と、チーム内でのレベルの高い競争を思い描き、笑みを浮かべた。

 残留したスアレスは来季も守護神として期待される。他の投手の状態や外国人枠の状況などに応じてではあるが、指揮官は先発要員のチェンとアルカンタラを同時に登録する起用法も示唆。「どう使うかって選択していく部分は俺が決めさせてもらう」と野手も含めた外国人総勢8選手の状態を見極めながら、最善の策を探っていく。

 1軍で戦えるのは、チーム内のサバイバルレースを勝ち抜いた選手だけだ。そうなれば、自然とチーム力も強化される。矢野監督も「競争が高いところでできる陣容になった」と手応えを口にする。鉄壁の投手陣をつくり上げ、打倒巨人の先にある悲願達成を目指す。

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