阪神のジェフリー・マルテ内野手（２９）が２８日、「ケガ厳禁」で助っ人争いを制する決意を明かした。来季で来日３年目。過去２年はいずれもケガで離脱期間があった。今オフは下半身を徹底的に強化し、フルシーズンを戦い抜く覚悟だ。

　「シーズンを通してケガに対する課題が出た。それをこの（オフ）期間を使って繰り返さないように準備しているよ」

　球団を通じた取材に応じ、帰国後はケガ防止に重点を置いたトレーニング。来日初年度の１９年は、３月中旬に右ふくらはぎの張りを訴え、４月下旬まで１軍昇格が遅れた。開幕スタメンを手にした今季は、７月に左ふくらはぎ痛で離脱。４番を大山に明け渡した。

　チームは韓国プロ野球２冠のロハスを獲得。サンズを一塁にコンバートする案が浮上している。今年同様、助っ人８人体制。チーム内の競争に勝たなければならない。「やるべきことを精いっぱいやるだけだよ」。置かれた状況を理解し、来季の活躍を胸に秘める。

　矢野監督の評価や期待も契約更新の理由だ。練習姿勢も含めて周囲の信頼も厚い。「自分の数字、目標ではなく、チームの優勝に貢献するのみだ」。ケガさえなければ貢献できる自負がある。フルシーズンを戦い抜き、１６年ぶりの優勝を導く。